『ある日のファラザード城』
ユシュカ「よう、いきなり呼び出してすまないな。」
シルファー「いいけど、どうしたのさ?」
ユシュカ「近頃近隣の砂漠で、とある魔物が夜な夜な旅人を襲撃しているらしくてな。人々は口をそろえて、太陽が襲ってきたって言っているんだ。」
シルファー「太陽・・・?」
ユシュカ「魔障だって世界から消え去ったわけじゃないから、こういう事件もゼロじゃないんだ。俺が調査に出向きたいところだが、色々と忙しくてな。ここはひとつ頼まれてくれないか?」
シルファー「まあ、さすがに見過ごせないからね。」
シルファー「・・・で、太陽といえばこいつだよな。とりあえずガツンと」
太陽(シャイニング)「なんだい旅人さん。そんなに俺の顔が珍しいのかい?」
シルファー「いや、夜な夜な旅人を襲撃しているモンスターって、お前だろ?」
シャイニング「ば、バカ言わねえでくれ!俺が旅人を襲う理由なんかねえぞ!」
シルファー「(ち、調子狂うなあ。)だって太陽みたいなやつなんてこいつしか・・・」
シャイニング「でも、そうだな・・・。最近朝になると、夜何してたか忘れちまうんだよなあ。別に眠ってるわけじゃねえのによぉ。」
シルファー「夜、か・・・。うん、わかった。疑って悪かったな。」
シャイニング「いいんだよお。魔界に来る旅人さんはみんな修練に明け暮れて、すげえよなあ!」
シルファー「・・・・・。」
『その日の夜』
シルファー「さてさて、なにかあるとしたらこの時間帯だけど・・・」
???「ギャーハハハハ!!今夜は何人ここを通るかなあ!」
シルファー「!?・・・おい、お前やっぱり!?」
太陽?「なんだあお前!?はじめて見る顔だなあ!!わざわざやられに来たかぁ!?」
シルファー「いや、今日の昼に話し・・・・ん!?」
シルファー(なにか、こいつの中に別の気配が!?)
太陽?「なにジロジロ見てやがんだあ!」
シルファー「こいつ、別の魔物にとり憑かれてるのか!」
あやしいかげ「ヒッヒッヒ・・・。」
シルファー「とりあえず大体の全貌はつかめてきたな。待ってろ太陽くん、いま助けてやるからな!」
つづく