???「へっへっへっへ。」
ゴーレム「バカな冒険者もいたもんだぜ。ちょっくら適当な絵画に陰から声を当ててやっただけで騙されやがった。そろそろ暗くなってきたし、あのバカ正直者が大金を持ってくる頃だぜ。さて、また見えない位置から声を・・・」
『ほうほう、なるほどねえ』
ゴーレム「!?」
シルファー「そういうカラクリで・・・ってまあ、そんなことだと思ったけどね。」
ゴーレム「な、なんだテメェは!?」
シルファー「テメェもクソもあるかよ。今アンタが言ってたうちの可愛い可愛いバカ正直者の仲間だよ。」
ゴーレム「!?」
シルファー「たしかに正直すぎるのもいかがなもんかとは思うがね、だがそれをダシに使ってたぶらかそうなんざ・・・」
シルファー「許されると思ってるわけじゃねえよなあ!!!!」
ゴーレム「ひ、ひいっ!すいませんでしたぁ!もうこんなバカな真似はしません!!許してくださいっ!!」
シルファー「行ったか・・・。さてと・・・」
・・・・・・
みさお「ゴールドマンさーん!助けに・・・・あれ?」
ゴールドマン?「や、やあ。」
みさお「ゴールドマンさん、出られたの?」
ゴールドマン?「ほ、ほら。今日はエイプリルフールだろう?ちょっと絵画なんか用意しちゃって、冒険者をびっくりさせようかな、なーんてわけでな。」
みさお「ええっ!?なぁんだ。ひどいなあ!」
ゴールドマン?「ハハハハ、すまないすまない。そのゴールドはもちろん君が持ち帰ってくれ。」
みさお「うん、わかったよ。びっくりしたけど、珍しい体験ができたなあ。」
ゴールドマン?「まあ、年に一度だからね。だけど今度似たようなことに出くわしたら、しっかり怪しんで、しっかり対処するんだよ!」
みさお「う、うん。でもかわいそ」
ゴールドマン「いいね!!!」
みさお「は、はいっ!」
みさお「仲間たちに薄情ものなんて言っちゃったから、謝らなきゃ。またね!ゴールドマンさん!」
ゴールドマン「ああ、またね。」
その後、しばらく数週間の間は、シルファーとユキがみさおの財布を管理したのだという。
みんなも怪しい話には、注意しようね!!