魔王「フッ。なかなか楽しい余興であったわ。」
魔王「ハナからあのような領界などどうでもよい。要はあのニンゲンの手足を封じるのが目的よ。」
『どうやらそのようだね。』
魔王「?」
魔王「貴様・・・なぜここに?あの爆発で・・・」
シルファー「爆発ねぇ。」
シルファー「お前はひとつミスを犯した。」
魔王「なんだと?」
シルファー「アイツらに、魔術を仕掛けた場所だ。」
シルファー「だってそこは・・・」
・・・・・・・・
サタン【シルファー・・・さん・・・。】
シルファー【ん・・・?】
サタン【目が覚めたッスか。】
シルファー【サタン!お前大丈夫なのか!】
サタン【あの魔王ってやつは、ふたつ嘘をついたッス。】
シルファー【嘘・・・?】
サタン【ッス。まずひとつ。アイツが仕掛けた魔法は、ただ我々を操るだけのものッス。】
シルファー【えっ?じゃあ爆発は・・・。】
サタン【アイツが我々を大勢呼び寄せた死角から、魔法を放っていたッス。もちろん、我々も巻き添えになるのを構わずに。】
シルファー【・・・・。】
サタン【そしてもうひとつ。アイツは嵐の領界の破壊なんか眼中にないッスよ。】
シルファー【・・・・・・・!まさか!】
サタン【すべては我々を操り、そしてシルファーさんを倒すための算段ッス。】
シルファー【そうだったのか・・・。】
サタン【アイツの去り際・・・】
シルファー【ん?】
サタン【我々はまだ抵抗していて意識が少しあったから、聞こえてきたッス。】
サタン【このナドラガンドには、魔界に似た闇に満ちた場所がある。そこを制圧するには、あの輝かしい場所が邪魔だ・・・と。】
シルファー【闇の近くの輝く場所・・・。】
シルファー【楽園か!!】
シルファー【それにしてもお前ら、よくアイツの魔法に抗ってくれたよ!】
サタン【当たり前ッスよ!だって・・・】
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
シルファー「私がいつも殴ってる場所だからな!」
サタン【そこは常に鍛えられてるッスからね!!】
サタン「おのれ、くだらぬ真似を!!」
つづく