マチ「マダ・・・ンテ・・・!」
【おおっ!なんと強く美しい!長く待った甲斐があったというものだ!】
マチ「うっ・・・ううっ!」
【なんだ?はやく力を爆発させるのだ!】
マチ「・・・・ホー、くん・・・。」
・・・・・・
『ねー、ホーくん。なんか新しい魔法ないの?』
【いやあ急には・・・、あっでも、絶大な魔力を持つものだけが使える凄まじい呪文、マダンテを知ってるかい?】
『マダンテ?』
【ああ。魔力を暴走させて、周囲に絶大なダメージを与えるんだけど、実はあれは未完のまま伝わった技なのさ。】
『すごいダメージなのに?』
【そう。結局暴走してしまうのは、その魔法を使う者がマダンテの力に溺れてしまうからなんだ。】
『じゃあ、どうしたらいいの?』
【力に溺れることなく、魔力に向き合うんだ。】
・・・・・・
・・・・・・・・
『その真っ直ぐな心で。』
マチ(向き合う・・・?でもホーくんは敵だったんだ。でも、今は、それでも・・・!)
マチ「信じたいっ!!お願い、私に力を貸して!マダンテ!」
【ば、馬鹿な・・・!あの絶大な魔力を制御しただと!?そして・・・】
マチ「魔力に使われるのではなく、魔力を使役する。それが魔法使い!」