魔王「まったく、魔物に手も足も出ぬとは。なにをしているのだ。」
少女「むこうは3ひきいたぞ。」
魔王「戦いは数ではない!相手が何匹来ようが力でわからせるのだ!」
少女「数・・・・・あっ。」
魔王「む?」
少女「マオー、これ。」
魔王「・・・なんだこれは?」
少女「ひとつ多くもらったから、やる。」
魔王(これを買いに出かけたのだろうに・・・)
魔王「まあ、もらっておいてやる。」
少女「サービスだぜ、だぞ。」
魔王「どこで覚えてくるんだ、そんな言葉!」
魔王「帰るぞ。サイ。」
少女「さいってなんだ?」
魔王「お前の名前だ。外に行くときにはそう名乗れ。」
少女「私はサイっていうのか?」
魔王「そうだ。お前はサイだ。」
少女「サイ・・・。」
魔王「フン。」
サイ「帰るぞ!マオー!」
魔王「魔王様だ!!」
魔王(嬉しそうにしおって。)
・・・・・・・
【後日】
兵士「最近のサイ様は、なんかこう、感じが変わりましたな。」
魔王「わからぬ。」
兵士「それに・・・」
魔王「なんだ。」
兵士「いえ。」
魔王「?」
魔王「まあ。」
サイ「マオー!」
魔王「魔王様な。」
退屈はしないからいいがな。
End