剛拳「はっ!!」
俺「あ、気がついたか。」
剛拳「う、うん。なんか急に凄まじいダメージが襲ってきた。」
流剣「・・・・バカじゃないの。」
俺「実は今回の腹パンしぐさ記念祝祭、我々に縁のあるやつらからメッセージを預かっているぞ。」
剛拳「やっぱりみんな嬉しいんだね!」
流剣「んなわけないでしょう!」
俺「まずひとつめだ。」
「む・・・これでいいのか?」
魔王「なぜ我がこのようなことを・・・。小娘、過去に我を退けた忌々しい技が大々的に取り上げられているようだな。なんとも皮肉なものだな。」
魔王「まあ魔界の王たるもの、負けを負けと認められぬようでは程度が知れるというもの。此度ばかりはその技に関しては素直に祝ってやろう。だがな!次に会った時にはそのハラパンとやら・・・かならずや打ち破」
サイ「マオー。なにしてるんだ。」
魔王「おい。まったく貴様のせいで城の中でも、魔王は丸くなっただのなんだの囁かれているのだぞ!」
サイ「よくわからないぞ。ハラパンってなんだ?うまいのか?」
魔王「・・・食い物のことしか頭にないのか貴様は。」
サイ「またあの女にもらった食い物を食べたいぞ。今いこうマオー!」
魔王「お、おい待てっ!カネが必要だと何度言ったら・・・ちっ!またな小娘!!」
・・・・・・・
剛拳「なんか、変わったよね。あの娘といるようになってから。」
流剣「威厳がなくなったというか、まあ良いことなんでしょうけど。」
俺「それじゃあ次いくぞー。」
タルパ「お?シルファーに聞こえてるのか?久しいな。」
タルパ「ここを覚えているか?お前と俺が最初に会ったドランド公国の雪原だ。あの時の俺は強者に人生を奪われた憎しみに満ちていた。そうして道行く冒険者を狩っていたところを、時を跨いだお前に倒されたんだったな。」
タルパ「あれから現代に蘇った俺は、強者が弱者の人生を奪う時代は終わったと確信し、戦う楽しさに気づけたのだ。それ以来はお前と何度か手合わせしているな。いまでも最初に敗北したときを思い出しては、腹をおさえることがあるよ。次こそはあの技、必ず越えて見せよう。またな。」
剛拳「ほんと、あの時は死闘だったよ・・・。」
流剣「アンタ、いろんなのと戦ってきてんのね。」
剛拳「まあながれちゃんよりは早い時期にモード変身したからね。」
俺「メッセージは以上です。みんなありがとう!」
剛拳「魔王もタルパくんも、これを機にたくさん腹パン・・・」
流剣「いや、しないでしょ。」
剛拳「えー・・・。」
俺「アハハハハ!では、そろそろおひらきも近いことでな。最後に・・・シルちゃん。」
シルファー「はい。一本締めで締めさせていただきます。」
サタン「やっぱりか・・・・。」