剛拳「あのう・・・、うちの連れがいつの間にかいなくなってて。」
宿屋「いやあ、まだここから出てった客はいないねぇ。」
剛拳「えぇ・・・?」
『クククク・・・。』
剛拳「!?・・・その憎たらしい笑い声!」
『おやおや。覚えていてくれて嬉しいヨ。』
剛拳「お前まさか、ながれちゃんに何かしたのかっ!!」
『詳しいことは外で話そう。出ておいでヨ。』
剛拳「ちいっ!」
・・・・・・
剛拳「お前っ!!」
黒服「やあやあ、ごきげんヨウ。」
剛拳「ながれちゃんに何をした!?」
黒服「君のおかげですっかりトラウマが身に付いたようだカラ、争いのない場所に飛ばしてやったノサ。」
剛拳「なんだって・・・?どこへやったんだ!」
黒服「ほら、またそれダ。君のそういう闘争心全開なところが、彼女の負担になってるんじゃないのカイ?」
剛拳「勝手なことを言うな!私とながれちゃんはふたりでひとつなんだ!」
黒服「クククク。まあなんだっていいサ。僕も忙しい身だからネ。」
黒服「来るなら来てみるといいヨ。アルウェーンに・・・ネ。」
剛拳「!?時を越えた場所に飛ばしたのか!」
黒服「まあ、そこにあるのは絶望かもしれないけどネ。ハハハハハ!」
剛拳「っの野郎!待ってろよ。ながれちゃんを連れ戻してやるからな!」
つづく