「んっ・・・。ここって?」
流剣「アルウェーン?あの黒服にここまで飛ばされたっていうの?」
流剣「はやいところ帰らなくっちゃ。あの子が心配するわ。」
【おめでとうございます!おめでとうございます!】
流剣「ん?あなた確か、案内役のペコリア・・・。おめでとうございますって?」
【おめでとうございます!】
【あなたはこの町の新たな指導者。つまり王女様に選ばれました。】
流剣「・・・・はぁっ!?」
【決定事項に変更はありません。指導者なきこの町にて、あなたには新たに王女として町を治めていただきます。】
流剣「なにいってんのよ!私はただ帰りたいだけだわ!」
『クククク。就任おめでとう、王女サマ。』
流剣「!!お前・・・、いったい何を企んでるのよ!」
黒服「おおッ?ふわふわ飛べて面白いネェ、コレ。」
流剣「ふざけてないで答えなさいよ!」
黒服「おやおや怖いコワイ。君が望む世界に連れてきてあげただけなのに・・・ネ。ま、多少細工はしてあるケド。」
流剣「だから、私は帰りたいだけだって・・・!」
黒服「もう相棒を傷つけたくないんだロウ?ならここで好きに王女として生きればいいじゃないカ。」
流剣「そんなのお前に決められることじゃないわ!」
黒服「いやはや強情だねェ。ま、時間の問題ダヨ。次第に君は戦いを忘れていく。僕の魔術で、この町全体にそう細工してあるんダ。もちろん勝手に帰れなどはしない。」
流剣「くっ・・・だったらここでカタをつけ・・・」
『王女さま!』
流剣「?」
『新しい王女さま!これからよろしくね!』
流剣「だから違うって・・・。」
黒服「ハハハハハ!すぐに慣れるさ。時間の経過と共に・・・ネ。」
流剣「・・・・。」
つづく