剛拳「せっかくだし、行ってきなよ。私待ってるから。」
本心にもないことを言ってしまう。
いやいやいや、ながれちゃんが人気者なのは嬉しいことだ。私としても誇らしいことなのだ。・・・うん。
剛拳「ん?」
剛拳「どうしたの?私は待ってるから・・・」
流剣「ごーちゃんと一緒のがいい。」
剛拳「へっ!?」
驚きからか嬉しさからか、変な声が出てしまった。
流剣「顔、赤いわよ?大丈夫?あっ、もしかして誰かになにかされた!?待ってて!見つけ出して仕返ししてやるからね!」
剛拳「じゃあ・・・えいっ。」
(ぺちっ)
流剣「・・・・は?なに?」
剛拳「いや、見つけ出したので仕返しを・・・」
流剣「意味わかんない!私なにもしてないじゃない!」
剛拳「わかったから離れろよ恥ずかしい。」
流剣「なんですってぇ!?」
町民「またやってるなぁ・・・♪」
もはや二人のケンカは、町の人たちが毎日ほっこりしながら眺める名物だった。