【もしも千光ちゃんだけがパラレル世界を行き来していたら】
足りねえ・・・
足りねえ足りねえ!
シルファー「物足りねえよ!!」
いつものように片っ端からケンカを挑んでも、いまいち手応えがない。
理由はわかってんだ・・・。
『いいデスか?シルファーちゃん。』
「んだよ?」
『力任せに殴るダケでは、私には勝てマセーンね!』
「またそうやって強さ自慢かよ・・・。聞き飽きたっつーの!」
『力は、弱き者を助けるためのものデース。』
「はぁ?意味わかんねえ。」
『それがわからなければ、私にタッチすることもできませんネー。』
「じゃあお前には守るもんがあんのかよ!?」
『私は・・・』
あれからうやむやにされたまま、アイツはどこかへいなくなっちまった。
んだよ・・・。説教たれるなら最後まで言えっつーの!
ムカつくけど、ケンカも敵わねえけど・・・、いつも付きまとってきてウゼーけど・・・、退屈はしなかったな。
シルファー「はぁ・・・。」
シルファー「つまんねーの。」