ホーくんは、闇の魔術に魅了されて堕ちた魔導師でした。
彼もまた生前は純粋に魔術と向き合っていたのですが、日々深くなる魔術への執着が、彼を邪の者へと変えてしまった。
散り際に魔導師・・・ホーくんが話してくれました。
もしも彼が生まれ変われたなら仲良く・・・そんなありえもしないことを考えながら、私は密かにいつもこのネクロデアを訪れていました。
空に帰ってゆく魂のどれかにと、想いを馳せながら。
ですがそれが良かったのかいけなかったのか、ある時から私の中にホーくんによく似た声が聞こえるようになりました。
それは私が待ち望んでいたことであったはずなのですが、なぜかその声から感じるのは不気味さで・・・まるでその声が聞こえてくるごとに
私の意識が乗っ取られていくような・・・
よう・・・な・・・
どうやらここまで・・・これは・・私の記憶・・・・
みなさん、どうか彼を・・・助けて・・・
彼も・・・きっとマタ・・純粋・・・に・・・
『やれやれ・・・最近雑音が煩いと思ったら、まだアッチの意識が生きていたノカ。』
『だが着実に力を蓄えたこの体。もう邪魔はさせナイ。』
『この邪魔な意識を消し去って、あの忌々しい邪魔娘も・・・この世界もまた・・・』
『消し去ってやるからナ』