『おい!あいつイカの神のくせに泳げないらしいぞ!』
『まあっ。なんて情けないのかしら。』
『ハハハハ!イカにも泳げそうなのになあ!』
いかめし神(こんな外見で泳げない私をみんなバカにした・・・。だから泳げるやつも泳げないやつも水着姿にしてしまえば、私だけがバカにされることはなくなる。そう思った・・・。)
・・・・・
いかめし(でもさすがにやりすぎたか。単なる私のワガママだったわけだな・・・。罰としてこの水のなかで・・・)
ナドナガ「・・・・まったくっ!!」
ナドナガ「軽く心を読ませてもらったわよ!」
するとナドナガは一目散に、おぼれるいかめし神がいる水流の中へと走り出します。
いかめし「ゴボゴボ!(お前!その邪水を受けたら水着に・・・!)」
ナドナガ「泳げなくたっていいじゃない。なにか言われたら私がそいつをぶっ飛ばしてやるわよ!!」
いかめし「・・・・・。」
そしてついに、ナドナガはいかめし神ジャゴウヌバを水流から助け出しました。
ナドナガ「はい、これ。」
いかめし神「あっ・・・。」
ナドナガ「大事なものなんでしょう?」
いかめし神「ありがと・・・。あっ、お前やっぱり水着に・・・。」
ナドナガ「え?ああ、まあいいわよ。」
いかめし神「恥ずかしいから嫌なんじゃ・・・。」
ナドナガ「バカね。困ってる人を助けられなくなるくらいの安っぽい羞恥心なんて・・・」
ナドナガ「持ち合わせちゃいないわよ。」