剛拳「見て見て!イルーシャさん!」
イルーシャ「まあ!素敵な風景を描いてきたのね!」
剛拳「えへへ!頑張っちゃった!」
イルーシャ「けど・・・あれ?」
剛拳「?」
イルーシャ「確かもうひとり、水色の髪のお友だちも風景と一緒に描くって言ってなかったかしら?」
剛拳「ああ。ながれちゃん?ほらほら、この絵の左側にいるじゃん!」
イルーシャ「(とても小さく描いたのかしら?)ごめんなさい。よく見えないわ。」
剛拳「えー?ここだよ?この左のとこ!」
イルーシャ「・・・・?やっぱり風景しか見えないわ?」
剛拳「おっかしーなー。確かに描いたのになー。」
イルーシャ「・・・・ふふっ。よくわからないけれど、また頑張って描いて見たらどうかしら?」
剛拳「うん・・・そーしよっかなー。」
剛拳(なーんて。ごめんね、イルーシャさん。)
剛拳(たとえ描かなくても、私の心のアルバムにはどんな風景にも・・・)
剛拳(大切な女の子の姿があるから。)
・・・・・・・
【ねぇ?私も描くなんて連れてきたけれど、ちゃんと描けてるの?】
『んー?描けてる描けてる。』
【本当にぃ?だったら見せてみなさいよ!】
『あ、動かないで!ああっ!』
【ちょっ・・・!私なんかどこにも描いてないじゃない!】
『いや、それにはワケが・・・』
【もう知らない!先に帰るからね!】
・・・・・・・・・
剛拳(だから私の心だけが描きあげた、私だけのアルバムは・・・)
剛拳(私だけのものにしておきたいんだよね!)