『流剣さん・・・流剣さん。聞こえますか?』
流剣「その声は、マチさん!?一体どこから?」
マチ『あなたの体に私の魔力を少し仕込んで起きました。それを通じて会話することができます。』
流剣「そう・・・。抵抗しながら頑張っていたのね。ありがとう。」
マチ『いえ。それより聞いてください。未だ私と黒服は別々の場所、先刻と同じ場所にいます。』
流剣「あなたの体も魔力も無事なのね!」
マチ『ですが今度こそ本当に私も苦しい状態です。剛拳さんにもそうお伝えください。』
流剣「待って!私はどうしたら!」
マチ『・・・・・同じ場所で待っていますよ。』
・・・・・
黒服「おやおやしつこいなぁ。3度目の敗北をしにきたのかい?」
剛拳「勝てるかなんてわかんねえよ。3度負けたら4度目に勝つ!」
黒服「ククク・・・100億回やってもダメかもよ?」
剛拳「へっ・・・。」
剛拳「聞いたことない数字、出すんじゃねえよ!」
・・・・・・・
流剣「来たわ。私はどうしたらいいのかしら。」
マチ「・・・・・。」
マチ「こうしていても、私の抵抗は限界を向かえ、その間も黒服から操られるだけのこと。」
流剣「・・・・・。」
マチ「だからここで私を」
流剣「ふざけないで。」
流剣「その命も、力も、すべてあなたのものよ。諦めるなんて許さないわよ。」
マチ「でも・・・。」
流剣「私は考えるわ。もがくわ。たとえあなたの攻撃を何度受けたとしてもね。」
マチ「流剣さん・・・。」
流剣(どうしたらいい・・・。どうしたらいい・・・。ここでごーちゃんを助けに行ったら、必然的にマチさんと黒服が鉢合わせて危険だわ。なにかマチさんを救える方法はないの!?)