タイトル【剣士、強さのみなもと。】
空の色が変わるのはご勘弁ください・・・。
この子は剣士のたまご、ギュメイJr'。今日は同じ剣士のながれちゃんと修行に来ているぞ。
流剣「ずいぶん熱心なのね、ジュニアくん。とても良いことだわ。」
ジュニア「無論。拙者には目標があるのだ。」
流剣「ふふ。お父さんのことね?」
ジュニア「さよう、我が父ギュメイは剣の達人!」
ジュニア「越えるのは早いにしても、修行に修行を重ねて近づいていくのだ!」
流剣「本当に楽しそうに語るのね。お父さんのこと、とても大好きなのね。」
ジュニア「い、いやあ。つい興奮気味に、お恥ずかしい。」
流剣「あら、微笑ましくていいじゃない。」
ジュニア「う、うむ。」
【おや?この魔界で魔物が人間などと。なんと恥知らずな。】
流剣「?」
ジュニア「むっ?なにやつ!」
【私はライオネック。そっちの世界でシャドーサタンが世話になってるようだが、その上位種だ。】
流剣「(サタンよりもだいぶ手強そうね。)ジュニアくん、下がってなさい。」
ライオネック「んん?見覚えがある外見かと思えばギュメイ将軍、その子供か?フン・・・奴も毒気を抜かれたかのように誇りだのなんだのと・・・親が親なら子も子だな。」
ジュニア「!!貴様ぁ・・・。」
流剣「ジュニアくん、ダメよ。あんなただの挑発・・・」
ライオネック「話にならぬわ。」
ジュニア「待てい貴様ぁ!父を愚弄するとは、このジュニア許さぬぞ!」
ライオネック「なんだぁ?チビが威勢ばかり・・・」
流剣「ジュニアくんっ!」
ライオネック「なら仕方ないな。一撃で格の違いを見せてやろう。」
ジュニア「ぬうっ?」
流剣(まずいっ!)
ライオネック「ギガデイン」
ジュニア「!?」
流剣「あぶないっ!」
流剣「うぁっ!!」
ジュニア「流剣殿!」
ライオネック「ハハハハハッ!弱いものがでしゃばり、弱いものが助けるか!楽しいオトモダチごっこだなぁ!」
流剣「ジュニアくん、気持ちはとてもわかるけれど下がっていなさい。今のあなたには荷が重すぎるわ。」
ジュニア「だ、だが流剣殿ひとりでは・・・。」
流剣「大丈夫よ。きっとなんとかするわ。」
ジュニア「・・・・。」
ライオネック「たいした自信だな。ならもう一撃受けてみよ!」