Prrrr·····
流剣「もしもし・・・なにかしら?用件なら手短に頼むわね。時間がないから。」
【実は、少々面倒なことになりまして・・・。】
流剣「・・・・言ったはずよね。私、この戦いに勝たなければ帰れないって。それが私達のためになるのよ?」
【ですが・・・】
流剣「もう切るわね。じゃあ、またね。」
流剣「さてと・・・・負けられないわ。」
・・・・・
・・・・・・・・
アウィン「剛拳さま。夜は風当たりが強く冷えます。家の中へお入りください。」
剛拳「・・・・・。」
アウィン「・・・・まだ流剣さまのことを?」
剛拳「当たり前だよ。」
アウィン「流剣さまは言っていたではありませんか。」
剛拳「うん。負けられない戦いだけど、必ず笑顔で帰るってね。」
アウィン「そこまで覚えているなら・・・!」
剛拳「でもこうも言ってた!今回は相手が多いから厳しい戦いになるって!!なのに私は・・・置いていかれた・・・。」
アウィン「信じて待ちましょう。今はそれに尽きます。」
剛拳「そんな適当なこと言うなよ!確信もないくせに!!」
アウィン「剛拳さまっ!!!」
剛拳「いらないんだよ。気休めなんか。」
アウィン「剛拳さま・・・。」
ガチャッ
剛拳「はぁ・・・。」
剛拳「いつもならむこうの席でながれちゃんがニコニコ笑顔でいてくれるのに・・・。」
剛拳「ながれちゃん・・・必ず帰るって言ったじゃん・・・。」
剛拳「ぐすん・・・ぐすっ・・・。」
エラガン「・・・・・。」
Prrrr······
エラガン「流剣さまですか?実は、少々面倒なことになりまして・・・。」