流剣「見て。織姫様と彦星様よ。」
剛拳「あ、ほんとだ。お話には聞いたことあったけど、本当にいたんだね!」
流剣「素敵なことよね。1年に1度しか逢えないのに、その間も想い合っていられるんだもの。今の時代に置き換えたら絶望的な境遇だと思わない?」
剛拳「ながれもいつかは誰かのもとへ行っちまうのか・・・。」
流剣「まだ男の子ごっこしてるの?しかも発言が地味に気持ち悪いし。」
剛拳「昔から言うだろ。七夕が終わるまでが男装だってな!」
流剣「言わないわよ。」
剛拳「はっ!まさかすでにお目当ての男が・・・!」
流剣「んなわけありますかっての・・・アホな妄想してんじゃないわよ。でも、そうねえ。誰かのもとへ行くとなれば、すでに叶ってるかしらね。」
剛拳「えー!?だれだれ?」
流剣「そうねえ。」
流剣「元気な赤い髪の女の子、とか。」
剛拳「えっ・・・。」
剛拳「へ、へぇー。」
流剣「・・・・・・・はっ」
流剣(なんか流れに流されて恥ずかしいことを言った気がする・・・。)
剛拳「じゃ、じゃあさ。」
流剣「なっ、なにかしら?」
剛拳「今度紹介してよ、その子。」
流剣「は?」
剛拳「そうかぁ・・・。ながれも年頃の女の子だもんなぁ。でもまぁ、他でもないながれが認めた子なら、悔しいけどいつまでも俺とは・・・!」
流剣「・・・・・。」
剛拳「ながれ・・・・ちゃん?」
流剣「かれしくんさいてー。」
剛拳「えええっ!?私はただその子がどんな子か・・・!」
流剣「ながれちゃんもうしらないもん。」
剛拳「そんなあ!!」