の解説です。
前回は壁についてあれこれ書きました。
次は壁更新についてです。
いくら壁の成立が神レベルでうまかろうとも、押し勝ち拮抗でなければいずれ押し込まれます。
フィールドは有限であり後ろに下がっても意味がありません。またタゲとなっている後ろの人間が左右に動くと敵もそっちを目指すので、壁が一人の時に左右に動くと壁が外れます。
そういう時に壁更新するのです。
感覚的な話ですが、壁が一人の状態をイメージしてください。
あなたはその後ろにいる人だとして、現在壁の人の真後ろにいます。この状態で左右に動いてギリギリ壁が抜けない範囲がどれくらいでしょうか。
大体の目安を言いますと、左右それぞれ45度の角度、合計90度まで左右に動いても大丈夫ですが、それ以上だと抜けるものだと思っていいです。これはつまり、一人が壁に入ると、その人を中心として90度分の範囲が安全地帯となるわけです。
そして次。敵の真正面に一人、そしてほぼ真横に一人いる状況とします。
この場合は、自分が安全に動ける範囲はどれくらいでしょうか。文字数を考慮してすぐ答えを書きますが、それぞれ中心として90度、合わせて180度の角度の範囲が安全地帯となります。
しかしこれは現実的じゃないです。真横に付いて壁することができれば可能ですが、普通に立つだけで真横にいたら壁にならず敵は離れていきます。
なので現実的には真正面に一人、その30度左に一人、といった状態です。すると、合計150度の移動が可能となりました。
壁に入る人間がある程度角度を開くことで、後ろの人間の可動域は広がるのです。これを活用することで、後ろの人間は、追い詰められた後に左へ逃げるという選択肢が可能になります。
これが壁に複数人は入るべき理由の一つです。二つ目の理由は壁更新となります。
さて、いくら可動域を広げても限界がありますよね。仮に壁に二人入って30度開けて150度の可動域を得ても、後ろの人間の不可動域は210度も残ってるんです。敵から逃げまくっても、その可動域の限界まで行ってしまうと壁はすり抜けるんですよね。じゃあどうしようか、となるとき壁更新が必要になるわけです。
可動域の端まで行くと、壁に入っている二人のうち一人は、既に無意味となっています。後ろの人はもう一人の壁による可動域内であり、もう一人の分の可動域が消えても後ろの人間は可動域の中に入ってます。
ではこの無意味となった壁はどうするか。壁から外れてそのままケツタイガーをやりだす人も多いですが、それが一番の間違いであるので注意しましょう。
壁が無意味となったプレイヤーは(仮にここで時計回りに後ろの人間が逃げているとして)壁として立っていた右側の人間となります。
現在右の人間は壁を外れても、左の人間が壁をしている限り壁は抜けることはないですが、可動域限界まで行った後ろの人間は時期に追いつかれます。
ならばどうするか。ふふふ、簡単なことですよ()
その右の人間が、現在左にいる人間よりも「更に30度離れた左」の位置になるように、位置を変えればいいのです。
これが壁更新です。散々引っ張った挙句にそれかよという話なわけですが、このドラクエにおいてこの壁更新というテクニックは非常に画期的です。
色んな理由で壁に入る人間は少ない方がいいです。出来ることなら一人で壁すべきですが、パラ以外はそうもいきません。壁に入る人間が多いほど、タゲ抽選の際に後ろの人間にフォーカスしやすくタゲ判断が不要になりやすい上に敵との壁状態が成立です。
基本的に物理パーティだと、アタッカー2、中衛バッファ1、後衛ヒーラー1という編成が多いと思いませんか?あれって非常に合理的かつ妥当に決まったんです。
壁更新は二人以上で出来る、タゲのことを考えると出来るだけ少ない方がいい。故に前衛は二人である。ということなんです。
故に、間違っても魔戦や道具などの中衛が、壁に入って壁更新を手伝うなどという状況が起きてしまっていることが大間違いなのです。しかしなぜそうなってしまうかと言えば、結局前衛で誰かが壁更新できずにやむなく、という状況が殆どなんです。
要するに、壁更新は前衛だけでやりましょう、という話です。
また、壁が3人入るとタゲ判断の必要性が迫られます。壁更新が楽になる代わりに、壁が成立せず敵が問答無用で殴ってくる可能性が増えるんです。
タゲもわからない壁が増える、前衛が増えるというのは、後衛中衛のターンを稼ぐための壁なのに、それらのターンを浪費させる行為となるわけです。無駄ですよね。
説明不足な感じではありますが以上。図を見た方がわかりやすいので、適当にググってみた方がわかりやすいかも。