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とある冒険者の手記のようだ。
『ある日、ガタラの水没遺跡に不思議な塔が立っていた。雲の上まで続いている。
なんでも塔の中は雲の上の世界で、そこには「幸せの雨」という不思議な雨が降ると噂になっているらしい。
敷地に入ると目に飛び込んできたのは、煌びやかな遊園地。
ネオンやアーチの光が美しく、まるで地上の楽園のようだ!
屋台ではウェルカムドリンクが配られていて、飲むとなぜだか少しだけ幸せな気分になれた。
これだけでも幸せな気持ちになれたんだ、ここから見えない雲の上はどうなっているのだろう。
期待に胸を膨らませて塔に足を踏み入れた。
―――――そこで私を待っていたのは、地獄の建設現場だった。
なんとこの塔は魔物や人を埋めて固めることで建てられていたのだ。
この男、鬼のような女のしばきに耐えているが、それもいつまでもつのだろうか。
塔の入り口には逃げる者を殺そうと魔物が待ち構えているため、引き返すことはできない。
上へ上へと登るしかなかった。
そしてある日、塔に不思議な雨が降ってきた。
見たこともない七色だ。
その味は甘く、舐めた途端に幸福快楽が溢れだしてきた。
まさか、これが噂の「幸せの雨」!
ああほしい、この雨が欲しい。
もう一滴、もう一滴だけでも。
そこにいる女は、奴隷どもに塔を建てさせて雨を独り占めするつもりのようだ。
そんなことはさせるものか。この雨はすべて私のものだ。
気がつけば私も、人を埋める側の立場になっていた。
あの女よりも先に、上へ上へ。
だがいつしか私は気づいてしまった。
ここまで登ってくる人は少ない。
血肉で出来た塔はただでさえ脆いのに、高くなるにつれてどんどん細く、ますます脆くなっていった。
キメラの大群(三匹)にぶつかられただけで崩れてしまうほどに――――。
たちまち炎に包まれる塔。
異変にいち早く気づいた男が「早く逃げろ!」と叫ぶのが聞こえた。
私の雨が、私だけの幸せの雨が……!』
―――――――記録はここで終わっている。
そして、時は経ち。
ある男が塔の跡から奇妙な鉱石を見つけた。
それは「幸せの雨」の化石。
賢い頭で調べてみると、幸福感を得られる成分が含まれており、ここの雲の上に降るのだと男は知る。
その噂は瞬く間に広がり、再び塔が建てられることになるのだった――――
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という訳で改めて、日誌投稿失礼します!
今回はハウジングのお話でしたが、ちょっと血生臭い感じのハウジングでした!
無限ループって怖いね(´;ω;`)
とある方からは「夢幻ループ」って素敵な言葉をいただきました///
Sサイズ、メタルブラザーズの家を使用。
家族がメタスラPCをゲットしてたので(知らん間に)メタブラハウスのハウジングが実現しました!ヒエエ
今回の作品、実は元ネタがあります。
きくおさんの「のぼれ!すすめ!高い塔」という楽曲です。多分検索したら出てくるはず(ボカロ曲なので苦手な人注意
この曲の世界観とPVに衝撃を受けたので、なんとかハウジングとして再現…というか表現したかったんですよね。
絵葉書を使うことで曲を知らない方でもわかるように心掛けましたが
曲を聞いてからの方がより楽しんでもらえると思います|ω・)
グロ耐性のある方、よければお越しください…!
住所は
ガタラ住宅村 水没遺跡地区 15854-5 です。
最後に、例のスタジオと同地区に建てることをお許しくださったフレのチャオヅ氏に心からの感謝を!
うちのハウジングで身も心も疲れたら、是非同地区一番地の「振袖スタジオ」(通称箱スタ)で癒されてくださいまし♡
さて、↑には書ききれなかった裏設定とか補足とか結構あるので書き出しておきましょうかね(・ω・)蛇足でしかないのでスルー推奨
・メタブラハウスにこのテーマを持ってきたのは、モンスターのメタブラ自体が非常に不安定だから(ずーっとぐらぐらしてる)
・演者が全員ドワ関連→欲でしょっちゅう身を滅ぼすから
・赤いところは…まぁそういうことです。
・庭の配置バランスがおかしいですがそれもそういうことです
・二階の水槽の中でカメラを起動すると……
・コンシェルジュの名前は適当です。すごいモブ感
・ただしドワ子は天使!
・塔が崩れたとき、ルナナ様は助からないでしょうが魔勇者様はなんだかんだ助かると思います(そこは私の趣味の問題
・選曲は「死の舞踏」的なイメージで。
・この内容をハウジングで表現したことそのものが実は……というお話。