今回は和風で自由に!という依頼でした!
ちょっと前に思い付いてた源氏物語を再現する和風ハウジングをすることになりました!
夜がすっかり更けてから、ようやく宴は終わったのだった。上達部がめいめい退出して中宮や東宮も還御あそばされたので、あたりがひっそりと静まったところに、月がまこと明るく差し出て風情をそそるので、源氏の君は酔心地にじっとしていられぬお気持ちから、帝におつきの女官たちももう寝ていることだし、こうした思いがけぬ機会に、もしや具合のよい隙もあろうかと藤壺のあたりを是非もなくこっそりとうかがい歩くけれども、言い寄るよすがの人の戸の口もぴたりと閉まっているので、溜息をついて、それでもこのままでは諦めきれずに、向かいの弘徽殿の細殿にお立ち寄りなると、三の口が開いている。女御は、上の御局に宴の果てた後そのままお上がりになっていたので、ここは人少なの様子である。奥の柩戸も開いていて、人の気配もない。君はこうした無用心がもとで、男女の間違いも起きるのだと思いながらそっと上って、中をお覗きになる。人は皆寝てしまっているのだろう。すると、実に若く美しい感じの声で、しかも並の身分とは思えぬ女が「朧月夜に似るものぞなき」と口ずさんで、こちらに近づいてくるではないか。実に嬉しくなって、ついと袖をおとらえになる。女は怖じおびえているらしい様子で「まあ、いやな。どなたです」と仰るけれども、君は「何も恐がらなくても」と言って、
深き夜のあはれを知るも入る月のおぼろけならぬ契りとぞ思ふ
(あなたが夜更けの風情に感じいれられるのも入り方の朧月を愛されたからでしょうか。その月に誘われてやってまいりました私と会うのも、ひとかたならぬ縁だと思っています)
と詠んでそっと細殿に抱きおろして戸はぴたりと閉じてしまった。
そんな出会いをハウジングしました♪
上の写真は朧月夜を垣間見る源氏の君。
庭はほろ酔いで藤壺の御殿へいく場面になってます。
ここが藤壺の戸が閉まった御殿。
庭には語り部が二人いて物語を教えてくれてます。看板にもかいてます!
入ると薄暗い道が。先は竹林になってます。
こちら朧月夜がたたずむ縁側。
今回のハウジングは内装をフルに活用した作りになってます♪
そして、朧月。
このつきを見ながら唄を歌ってる朧月夜の君。
そんなとき源氏の君にみられてしまい、、、。
見学自由です!
古文の世界に足を踏み入れてみませんか?
ららハウジング(株)ララ~でした!