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知の祝祭の攻略者

アラタ

[アラタ]

キャラID
: YA810-835
種 族
: 人間
性 別
: 男
職 業
: 戦士
レベル
: 133

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アラタの冒険日誌

2017-04-26 00:00:05.0 テーマ:その他

錬金釜の見えないポケット

 ときどき提案広場を読んでいますが、錬金釜がクールダウン制になったの、不っ評ですねえ。
 1~2日に一個か二個くらい、元の仕様に戻してくれっていう提案を見ます。

「錬金釜をクールダウン制にしたのは、急に持ち寄りに行くことになったときに、即座にカードを入手できるという利便性のためだそうだ。しかし、前の仕様では、釜が錬金中でも、それをキャンセルして材料を入れ直すことができ、40分後には召喚府ボスに行くことができた。それができなくなったので、不便さが増した。元に戻して欲しい」

 だいたい、こんな感じの要望をよく見かけます。そりゃそうだよね。

 それは、そうなんだけれど、「持ち寄りに即時対応できるようにするため」っていうのは、表向きの理由かもしれないですよ。

 何か、裏に別の理由があるような気がする。

 例えばだけれど、ドラクエ10って、サーバのストレージ容量がカッツカツだっていう話、有名じゃないですか。
 ひょっとしたら、そのへんだったりするのかもしれない。

(注:以下、全部想像)

 たとえば私の場合、ゴールドストーン5個をきんかい3個に変える錬金を、常時ぶんまわしています。プレイ開始時からためこんだゴールドストーンがあと700個くらいあるんだ。

 で。
 持ち物枠の1枠を、
「ゴールドストーン 99個」
 という形で持っていたところに、旧仕様の錬金釜で、きんかいを作ろうとした場合。

 この持ち物は、その瞬間に、
「ゴールドストーン 94個」
 と、
「ゴールドストーン 5個」
 に、分かれることになる。

「ゴールドストーン 5個」のほうは、システムのほうで特殊な状態になって、20時間のあいだ、保存される。

 旧仕様の錬金釜は、錬金をキャンセルしたときに、材料をユーザに返還しなければならないので、サーバ側で材料を持ち続けるということは絶対に必要ですね。

「1枠にまとまっていたアイテムが、2枠に分かれる」
 というのがミソで、つまり旧仕様の錬金釜は、全ユーザの全キャラクタに対して、持ち物の枠を1枠増やしたようなものなんだと推定できる。
(ほとんどのユーザが、錬金釜を常時回している状態だと想定できるので、ほぼ常時、持ち物が1枠増えている)

 現状、「どうぐ」の中の「つかうもの」は、全6ページあって、どうぐを60個持てるようになっている。けれどじつは、見えない61個めのポケットがあって、錬金釜で錬金中の材料がそこに入るようになっている……というふうに私は推定したのです。

 で、この、見えない61個目のポケットの保存容量が「もったいない」と、ドラクエ10の制作スタッフは考えたかもしれない。

 持ち物の枠が足りなくて、もっとたくさんアイテムを持ちたい、というのは、いろんなところで常時ユーザが叫んでいる問題です。制作側は、その問題の解消に当然取り組んでいるだろうと想定できます。

 なんとかして、かばんの7ページめか、装備袋の5ページめを提供したい、と彼らは考えているはずだ。

 そういう彼らにとって、見えない錬金釜ポケットの1枠は惜しすぎるはずです。だって、つかうものの1ページはアイテム10枠ですよ。こういう感じで、もったいないデータの持ち方をしている場所を、あと9カ所つぶせば、つかうものが1ページ増量できるのだから。

 そこで彼らは、錬金釜の仕様を変更する。
 錬金釜を使うと、即座に目的の品物が排出されるようにする。そのあとでチャージタイムを発生させる。

 この場合、材料のアイテムを消して、目的のアイテムを排出すればいいだけなので、見えない錬金釜ポケット1枠は発生しない。チャージタイム中に、材料を特殊な持ち方でサーバに保存する必要がない。
 このういた1枠ぶんを、有効利用できるようになりました……。


「錬金をキャンセルした場合、材料は戻ってこない」という変更方法でも、錬金釜ポケットの解消はできる。制作スタッフは、そちらの方法も検討しただろう(と思う)。
 けれど、そっちのやり方はユーザにとってうれしくないことしかない。
 そのてん、クールダウン制は、
「錬金釜が空いているときであれば、即座にボスカードを作れるので、急な持ち寄りに対応しやすくなる」
 という、部分的なメリットは、提供できる。

 だから、そっちが選ばれた。


 ……というようなことを、想像しました。私は専門家じゃないし、ドラクエ10がデータをどういうふうに持っているのか全然知らないけれど(たぶん説明されても理解できない)、このへんのことは、ありそうなことかなって思います。

 もしこういうことがあるなら、
「持てるアイテムの数を増やしてほしい。あと、錬金釜はまえの仕様に戻してほしい」
 という要望って、かなり酷なことかもしれないですね。
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