アラタの冒険日誌

　前回。
　https://hiroba.dqx.jp/sc/diary/231529396884/view/5669602/


　こないだのDQXTVで、マイタウンが、経済的な位置づけとしては「超レンダーヒルズ」だということが判明したわけだけれど、リアルタイムでそれを見ていた私は、最初、「えっ」と虚をつかれて、その後時間がたって、「ああ」と納得が来た。


●レンダーヒルズは増やせない

　前にもちょっと書いたのだけど、「レンダーヒルズの丁目をえんえん増やす」みたいなことをしてしまうと、弊害がでてくる。

　レンダーヒルズは、発売当初は「アホみたいな価格のする、希少な、スーパー豪邸」だった。少なくとも購入者はそのつもりで買ったはずだ。

　が、いろいろあって最近では「ちょっとがんばれば手が届く」ものになってきた。要望に応じて丁目を増やしたから、レアリティも下がった。

　今後、どんどん丁目を増やし続けていくと、さらにスペシャル感はなくなり、最終的には「レンダーヒルズを持っている人」と「持ってない人」の２層にユーザーが別れる感じになるだろう。レンダー持ちの一級市民とそうでない二級市民みたいな階層が生じてしまう可能性がある。

「レンダーヒルズを増やし続けるわけにはいかない」という制約が確実にある。

　しかし、レンダーヒルズの丁目追加を単にやめるだけだと、ゴールド回収ができない。
　だから、代わりのゴールド回収高価値商品を開発しなければならない。


●ふくびきランドの惜しすぎる挫折

　そのために運営は、「ふくびきランド復興計画」というクエストを実験導入した。簡単に言うと、「誰もほしがりそうにないダサドルボードを売りに出して、こいつに20億ゴールド出す人を１人募集」みたいなクエスト。

　みんながほしがりそうなかっこいいドルボを景品にしてしまうと、みんなが必死でお金を稼がなきゃならなくなるので、わざとダサくしてある。「大金持ちの方、シャレで大金を使ってみませんか」という話にしてある。
　これがうまくいったら、似たような体裁でもう少し広く浅くお金を取れるような「シャレで大金を払う遊び第二弾」みたいなものを繰り出していき、それでゴールド回収ができるはずだった。

　ところが、「一人しか表彰されないイベントむかつく」という意見が多発して、プチ炎上したために、追加クエストがどうやら繰り出せなくなった（と推測）。
　あの、もちろん私は、「こういう、ユーザー全員の経済的な利益につながるクエストを燃やしてつぶさないでくれ頼む」という立場です。

　ふくびきランド計画がついえた運営は、何かさらに別のゴールド回収高価格商品を開発しなければならなくなった。
　さあどうすればいい。


●レンダー別荘という別案（とその挫折序説）

　で、
「私が運営だったらどうするかな」
　というので、私の頭からかろうじて出てきたアイデアは、
「レンダーヒルズ所持者のみが購入できるグランゼドーラ別荘」
　みたいなもの。想定価格1.5億～２億。

（あ、あらかじめ言っておきますが、このアイデアはこのあと私自身が否定します）

　もっと良い住宅村に住みたい、というニーズは確実にあって、お金を取れることも検証済み。
　しかし、「レンダーヒルズよりさらにすごい超なんちゃらタワーマンション」みたいなものを安易に作ることはできない。

「レンダーヒルズこそが最高の豪邸だ」という状況は、絶対に壊してはならないのです。なぜなら必死でそれを買った人々が「最高のものと思って無理して買ったのに、そうでなくなってしまった」という不満を持つから。その不満を持った人は、以後、高額なものを買うのをためらうようになり、ゴールド回収のさまたげになる。

　そこで、「レンダー居住者限定の別荘」を繰り出す。レンダーヒルズ持ちの人は、お金持ちの割合が多いだろうから、まだお金を取れる。
　別荘が欲しい人は、まずレンダーヒルズを買って下さいねという形にする。これでレンダーヒルズのステータスは落ちない。大金の回収もできる。別荘地をグランゼドーラにおいたのは、「別荘ルーラを持ってても特に便利じゃない場所」だから。固定ルーラが便利だと、それを買うために一般のプレイヤーが必死になってしまう。そのてんグランゼドーラは、メガルーラでもいけるし勇者姫の石もあるし、ここにさらに１個石が増えてもぜんぜん便利じゃない（から良い）。

　さて、皆さんお気づきかと思いますが、このアイデアにはおかしな点がいっぱいあります。


（続く）

つづき。
https://hiroba.dqx.jp/sc/diary/231529396884/view/5669657/