(1)
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(2)
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(3)
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●そこでマイタウン
そもそも私の旧アイデアは、「もう一軒、家を買わせる」というところに最大の無理があった。
「村を一個まるごと買わそう」
その手があったか。
そもそも、ニーズがなければ、買われることもないのです。
「住宅村一個まるごと欲しい」
このニーズが強く存在することは完全に検証されている。「住宅村まるごと買い占め勢」はいっぱいいるし、買い占められるなら買いたい勢は潜在的に相当数いるだろう。
じゃあ、ゴールド回収とひきかえに提供しよう。これはニーズに応えたことになる。
提案広場でたびたび訴えられていることだけれど、「他人が放流したゴーレムの足音がうるさすぎて辛い」「隣家がチームアジト。隣の騒ぎがやかましい」。
もちろん、「放流モンスターの足音をオフする」「住宅村内で他人が見えなくなるオプションをつける」みたいなことは簡単にできる。
だけど、ドラクエ10にはたぶん思想として「Aさんには見えるがBさんには見えないオブジェクト」的なものをなるべく作らない方針があるだろう(例外的にはいくつもあるが)。
個別のOFFオプションを付けるよりは、「1個まるごと自分のものにできる村」を提供したほうがスマートだ。騒音問題の解決になるうえ、経済問題の解にもなる。見える見えない問題にも抵触しない。1個で多くの問題が解決できる。
レンダーヒルズは「利便性の高い家」であり、マイタウンは既存のレイアウトの村(利便としてはさほどではない)だから、うまく位置づけがずれている。
マイタウンが追加されても、レンダーヒルズの価値はそう壊れない。ナイス。
そして、レンダーヒルズ保有者が、レンダーヒルズを放棄して、マイタウンに移住する導線がしかれている(当然、マイタウンを買える人は、レンダーヒルズを持っている確率が高いだろう)。
レンダーヒルズが空くので、希望者はそこに入居することができる。
「レンダーヒルズの丁目をさほど増やさずに、レンダーヒルズに住みたいというニーズに応えることができる」。いいね!
マイタウンは、マップとしては既存の住宅村だから、「住宅村新マップを1から作る必要はない」。なので、「新住宅村はリソースの観点から開発不能」という条件に抵触しない。
考えれば考えるほど、「一丁目全体を占有できるマイタウン」という発想はスマートで、これはすごい解だなと、百万回くらいうなずいた。これしかないというすごい手牌を組んできた感じで、私は尊敬の念を新たにしたのだけど……。
運営に全然瑕疵がないのかというと、もちろんそうではなかったりもする。
●アホかという品物だから良い
レンダーヒルズや、ふくびきランド復興計画の、もっとも優れていた点は、
「この値段、アホか」
といって、スルー出来る程度の商品であったことだ。
ヒルズは便利だけど、1億Gを正当化するほどの便利さではない。M土地に豪邸を建てたければ他の土地でもできる。
ダサドルボに至っては、見た全員が「いらねえええ!」と叫びそうな代物だ。
両方とも、「これが欲しくてたまらないから、必死で必死でお金をためよう!」というフォースが発生しにくい構造になっている。お金持ちの好き者だけ買うて下さい、という話になっている。
けど、マイタウンは、けっこう多くの人が「これ欲しい! 必死で金をかせいでためないといけない!」と思うようなものを提供して、高額の値札をつけてしまった。そこだけが致命的な違いだ。
(情報公開の手順が良くなかったんじゃないか、みたいな説があるけれど、そういうことではないような気がしている)
その違いを、運営はわかっていなかったのか? という話になるけれど、当然わかっていた。だって、ふくびきランドのダサドルボを企画した人々なのだから、当然認識している。
それを認識しているけれど、さまざまな制約や条件をすりぬけて考えていくと、どうしてもこの手札で勝負するしかない、という結論になったから、マイタウンなのだろうと思う。
(次でおしまい)
つづき。
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