アラタの冒険日誌

　ドラクエ10の全ストーリー＆主要クエストを録画する……という作業をコツコツやっています。クエストを読み直したいときに、リプレイするのが結構しんどいし、ストーリーはそもそもリプレイできないので、録画してあると何かと便利なんですね。

　最新のストーリーは、自然にプレイしているあいだに録画できていくし、過去のメインストーリーも、サブキャラを進行していくついでに保存できるけれど、問題は過去のサブクエや外伝。
　これらは意識的にプレイしていかないと録画保存できない。

　そういう作業を地道に進めていましたが、あとは神話篇の終盤と、ヒストリカ博士クエストを残すのみとなりました。ながかった……。


●五大陸外伝

　五大陸の外伝クエって、けっこう出来不出来の差がおおきくて、正直しょうもない話も多い一方、すごくよくできてる話もある。
　私はレーン外伝（ルベカちゃん）とドルワーム外伝（ドゥラ君）が好き。

　ドルワーム外伝については、最後うっかり涙ぐんでしまった。こういうの、たまらない。

　しんどかったのはガートランド外伝とジュレット外伝。前者は、クエスト報告のたびに、あの広いガートランド城の最上階までいかなきゃいけないのがひたすらあれで。
　後者は、そもそもの受注場所がラーディス王島の浜辺の小屋というのがまったくその。

　クエスト実装当時は、バシっ娘もないし、メガルーラもないし、王島桟橋前のルーラポイントもなければジュレット町前馬車もないという状況だった……ということを考えるとますますゲーってなりますね。おそろしやおそろしや。


●王者装備集めだよ、やったね

　当時は便利な移動手段がなかった、という話をもう少しする。

　神話篇序盤に、五大陸の王様からクエストを受注して、辺境のダンジョンまで移動し、魔法の迷宮流用のダンジョンをクリアして王者装備セットを集めろというクエストが五連打されます。

　これ、昔プレイしたときのえぐいめんどくささが最強に印象的で、「うわー、できればやりたくねえな」と薄暗い気持ちで再プレイした。その結果、「死ぬほどめんどくさすぎてもはや心が死ぬ」という心境が再演されました。南無。

　多少の緩和はされていて、王様のところでクエストを受注すると、ルーラで即座にダンジョン近くのポイントまで飛ばしてもらえるんだけど、それでも心が死んだので実装当時を思うと心が凍り付きそう。

　その後も、「１クエスト内でモリナラ大森林の最深部に２回行く、しかもキリカ草原側から」みたいな展開がある。
　今はバシッ娘＋アズラン側からキリカ側への旅の扉があるからいいとしても当時はどうなんだ。最短でも木かげの集落からキリカ、モリナラ、その中心部という移動だ（当時はドルボードの速度が遅かったことも見逃せない）。

　これ当時、木かげの集落のルーラを持ってなかったり、１回目で作りそこねたりしたら、アズランからになってたんだぜ。えぐい。

　……というか、私、このクエストの録画に失敗したので、モリナラ中心部に４回行きました。あまりのショックに体調を崩して半日寝た。

　まったくもう、ドラクエ10てこういうトコあるよね、藤澤Ｄは今からでも反省して！　という気持ちでいたのだが、

「でもこれ、実装する側の気持ちとしても相当しんどかろうな」

　というふうに、ふと思い直した。

　バージョン１って実は、「ラスボスを２種類用意しろ」という、かなりしんどいお題を課せられている不幸なバージョンなんですよね。


●1.0でネルゲルは倒せる（のはなぜ）

　そもそも、「バージョン1.0の段階でネルゲルを倒せる」という、今思うともの凄い実装をしているのがもう、もの凄い（語彙力が減ってきた）。

　なんでそうじゃなきゃいけなかったのかは、よくわかる。
　ドラクエ10は、「ドラクエ大好きだがＭＭＯＲＰＧは触れたこともない」という客層をターゲットに置いている。

　お客さんは「俺らがよく知ってるドラクエ」のつもりでゲームに入ってくる。もし、ネルゲルを倒せるようになるのがバージョン1.5だった場合、

「は？　なんでラスボス倒せるようになるまで何ヶ月も待たなきゃいけないの？　その間、金を払い続けろっていうつもり？　詐欺じゃん」

　という印象を抱いてゲームをやめ、「未完成のゲームを買わせたスクエニ」という評価を持ち続けることになる。簡単にいうと「ＭＭＯＲＰＧの常識は従来のドラクエファンには通用しない」。

　だから、購入した直後からラスボスを倒せる、という条件は必須だったと考えられるわけだ。

　だがこれは運営にとっては大問題となる。


　続き。
　https://hiroba.dqx.jp/sc/diary/231529396884/view/6678141/