せかいじゅの葉っぱとしずくの硬直時間が長くなったことについて、「エンドコンテンツではない通常バトルに影響する、とりわけ低レベルでストーリーやコインボスをやっている層に負担を強いる」ということで批判が集まっているようなのだけど、そのとおりなのだけれども……。
ちょっと気になるのは、「DQXの開発者は、そのことに気づかずにこういう施策を進めている」かのように思っている人がいそうなこと。
「開発がそのことに気づいてなかったということはありえない」という大前提をまず受け入れる必要があります。
運営・開発は、ユーザーのどんな層が、どんな状況で、何個の葉っぱとしずくを使ったかというデータを見ることができる。そのデータを検討した結果、葉っぱとしずくの性能を下げることが適切だ、と判断したことになります。
データを見た結果、「エンドコンテンツだけでなくすべての状況で葉っぱとしずくの性能を下げるのが適切だ」という判断をしたわけだよね。
そこまでのことを大前提としておいたうえで、「本当に性能を下げることが適切なのか」「なぜ性能を一律下げることが適切になるのか」という議論をしないと、全然、芯のところに手が届かない話になってしまう気がします。
ここから私の推論。
たぶん「ほんとうにほんとうの初心者は、葉っぱやしずくをめったに使うことがないので(そもそも量をもっておらず惜しみ惜しみ使うので)、相対的に影響がきわめて小さい」という判断がありそうだ。
これは妥当な推論で、妥当な判断だと思う。私は、葉っぱの硬直が5秒だったときに超初心者だった人で、その硬直時間に疑問を持っていなかった。
このレベルのプレイヤーは、葉っぱやしずくよりも先に、ザオラルやベホマラーの使用感を体で知ったほうがいい状況。
私の体感でいうと、バージョン3クリアくらいまでは、レベリングと適切なキャラメイクをなされたサポート仲間の雇用で、特に問題なく通過できる感じ。ここくらいまでは、葉っぱの硬直が1秒だろうと4秒だろうと、そんなにプレイ感は変わらなそう。
たぶん影響があるのは、最新付近のストーリーボスを強で倒そうというときと、コインボスと、オートマッチング系の各種バトルコンテンツ。これの難易度が上がるというのは確かにそう。
なんだけど、「プレイヤーキャラの強さがすげぇ上がってきており、そしてこれからも上がり続ける予定である」というのを計算に入れる必要がある。単純にいうと、ここでどうぐの性能が下がることによってプレイヤーキャラが弱体化したとしても、結局のところレベリングによってその差はいずれ吸収されてしまう。
「いまあるバトルコンテンツがいま戦いにくくなる」という問題は、時間がたてば、ないのと同じになると考えて良い。
葉っぱしずくの硬直を大きくすることの最大の「恩恵」は、「プレイヤーキャラの強さを一律下げることができる」ということにあると思う。それは実は、恩恵かもしれないのだ……ということを考える必要がありそうだと思う。
(ここではわかりやすく「一律下げる」といったけれど、実際には、葉っぱしずくをほとんど使わない新規プレイヤーには影響が小さく、湯水のように大量消費するベテランユーザーには影響が大きい。なので、十分に強いプレイヤーキャラの強さを大きめに下げ、弱いプレイヤーキャラの強さはほとんど下げない形になっているのが興味深い)
その「恩恵」って……ということについては後半へ続く。
後半はこちら。
https://hiroba.dqx.jp/sc/diary/231529396884/view/6867588/