こんにちは\(^o^)/
暑いですね(+o+)
熱中症の微熱がやっと出なくなった……かな?
40度近くあるのにクーラー無しの職場って
死ぬかと思うよね(^^)
次の転職はエアコンのある職場にします!
さて、そんな暑さを題材にしたお話を書きました。
夏も涼しくなる、アレですアレ。
バージョン6.5前期のネタバレがほんのり
あります。
未プレイの方はお気を付け下さい。
あとタイトルの通りアスフェルド学園のネタなので
アレルギーの方はお避け下さい。
それではどうぞ。
セミが……鳴いてる?
いや、暑過ぎてセミすら鳴いていないかもしれない。
そんなあつ〜〜〜〜い夏を涼しくするものと言えば?
「そう……怪談よ!」
「シュメリア先生、突然どうしたんですか!?」
急に大きな声で独り言を発するシュメリアに驚くミラン。
「ボケが始まっちゃったんじゃない?」
「そうそう、歳を取るとどうしてもね……ってまだそんな歳じゃないわよ!いつも通り失礼ね!リソルくん!」
「まあまあ。それで、階段がどうかしたんですか?」
「ほら、夏といえば水遊びに花火に……。色々フウキの皆で楽しんだじゃない?でもまだ怪談はやってなかったなって」
「ああ、そちらの怪談でしたか」
「今度、夜に皆で集まって怪談をやりましょう!許可は先生が取るわ!」
「良いじゃねえかシュメリアちゃん!」
「アイゼルは好きねそーゆーの。あたしは苦手……」
「タヌキ先輩大丈夫?トイレついて行ってあげようか?」
「安心して下さい、クラウンさん!オバケなんて私のオノで真っ二つにしますから!」
「オバケに同情するよ」
「かいだん……?」
「オバケの話をするのじゃよ。怖い話を聞くと鳥肌が立つくらい涼しくなる……のかの」
「じゃあ、メルジオルの話する!」
「こらラピス、わしをオバケ扱いするでない!」
「ふふ。フウキ委員、今夜7時に旧校舎の空き教室に集合せよ!」
※ ※ ※
その日の夜7時、旧校舎の空き教室。
部活動も終わり広大な学園の敷地内にはほぼ誰もおらず真っ暗で静かだ。
埃っぽい空き教室にフウキ達の立てる物音だけが響く。
「そういえば私、霊感が無いのでオバケが見えないかもしれません。クラウンさん、もしいたら教えて下さい」
「あたしだってオバケなんか見たくないよー!あーん、帰っちゃおうかな」
クラウンはフランジュに引っ付いている。
「今帰るならタヌキ先輩1人で帰る事になるよ?旧校舎も確か出るんじゃなかったかなー、オ・バ・ケ。ククッ、寮まで無事に帰れるといいけど」
「リソルくんの意地悪ー!」
「リソルくん、その辺にしてあげなさい。主人公さんは用事があって来れないそうよ。さあ、全員揃ったし始めましょう。フウキ委員、怪談せよ!」
「俺からでいいか?生徒会のOBから聞いた面白い話があるんだ」
「OBから、というのがリアルですね。お願いします」
ミランはアイゼルの方へ身を乗り出した。
「武道場の倉庫には絶対に2人以上で入れって言われてるだろ?それはな、まだ学園が出来て間もない頃、1人の女の子が部活終わりに倉庫で片付けをしていたらな、まだその子が残っている事に気付かずに鍵を閉められてしまったんだと。そしてそれが運の悪い事に長期休暇の前でその女の子はそのまま……」
「あの、クラウンさん、腕を握られているといざという時オノが振るえません」
「出る前提なの!?」
「それからは倉庫から『助けて』って声が聴こえるようになったって噂だ。んで、それから何十年も経った頃、そうした事件を何も知らない女の子がまたしても1人で武道場の倉庫で片付けをしていたんだそうだ。ただ、倉庫の鍵はその女の子が持っていたらしい。ところが!」
「クラウンさん、あの、爪が食い込んで痛いです」
「ごめんねフランちゃん!」
「カチリ、と音がしてひとりでに鍵が閉まってしまったんだ。女の子は驚き持っていた鍵で開けようとしたが何故かどうしても開かない……。」
「痛いですクラウンさん」
「ごめん!」
「なんと、数十年の間に悪霊になった女の子が鍵が開かないように押さえていたんだ」
「きゃーーーー!!」
「痛っ!つねらないで下さい!」
「幸いにも、女の子が鍵をまだ返しに職員室へ来ていない事に気付いた先生が様子を見に来てくれて女の子は無事に救出されたそうだ。そんな訳で今でも武道場の倉庫は1人で片付けるなと言われているらしいんだ」
「悪霊、やっつける!」
ラピスが立ち上がった。
「今!?」
「これは怪談だし、本当だとしても倒しに行くのは後にしようラピス」
「そうそう落ち着いてラピスさん。まあ、それほどアイゼルくんの怪談が上手だったって事ね。次にやりたい人はいるかしら?」