*この日誌はバージョン4.4のストーリーについて言及しています。
*この日誌はSFのロジックについて言及しています。
*この日誌は集団心理について言及しています。

「じゃ、次の質問は・・・ちょっと聞きづらいんだけど、正直怖かったんだよ。というのも、ここへ来る途中で見かけたプクリポちゃん達がみんな同じ服装で同じ考えや価値観を共有していたんだけど、それは何故?」
「・・・それは、ここでの生存が困難だからでーす♪」
「ナニソレー生きづらいとああなるってこと?」
「いえ、それは合理性の故なのでーす♪我々は環境に適応するようにインプットされてまーす♪例えばアナタは黒い羊効果を知ってますかー?」
「あー、なんか聞いたことあるな・・・確か集団の中の異物を排除しようとする思考とか行動でしょ?」
「はーい♪正解でーす♪」
「でも、それが何の関係があるの?」
「それらの行動は食料や資源の乏しい環境で集団の数を減らす為に人類が身に付けた叡智なのでーす♪」
「なんかエグいな・・・要するに厳しい環境では多様性を受け容れづらくなって不寛容になるって事?」
「概ねそーでーす♪」
「・・・衣食住足りて礼節を知るってよく言うけど、何か怖い・・・てか、悲しいよ!アタシは虐げられてる人達がいたら庇ってあげたいよ!お腹を空かせてる人がいたら分けてあげたいよ!だって人類は助け合う事が出来るから!それがアタシ達が勝ち得た叡智だよ!ロボットには分からないよ!・・・・・・ゴメン言い過ぎた」
「・・・感情はインプットされてないので平気でーす♪心配ありませーん♪今お話した事は、あくまでも、我々の時代の話でーす♪アナタ達が暮らすアストルティアは今のところ平和が守られていて、資源も食料も潤沢にあるので多様性は認められまーす♪」

「そっか!ペコリアちゃん、ありがと!今回のインタビューで分かった事があるよ!まず、アタシ達人類は時代によっては厳しい環境を生き抜く為に、必要に迫られて他者に不寛容になるけどそれは処世術なんだね!そして、より良い未来にする為にアタシ達人類は苦難を受け容れる事が必要なんだね!」
「だから、そう言ってまーす♪」
「ね、ペコリアちゃん 最後に聞いていい?」
「・・・はーい♪どーぞ♪」
「アタシ中身不一致なんだけど、多様性の時代だから大丈夫だよね?」
「ピッピッ!(終了音)」
「・・・(なんだコイツ感じわりーな)」
―――――――――――――――――――――おわり