小生は最近、「たたかう」の観察に凝っているのである。
全滅してもなんらリスクのない強戦士の書の、強モードボスに挑むのであるが、メンバー構成は戦僧賢賢という、下段の構えも甚だしいくらいの防御構成なのだ。
そして、戦士である小生の選ぶコマンドは「たたかう」のみ。それでも、小国の強ボスと大国の強ボス、そしてエンラージャ強は倒せた。
ただし、時間はかかる。
一分を切るパーティもいる中で、オーレン強&ギルギッシュ強を倒すのには七分かかった。完全に周回遅れの、最下位決定なタイムである。
「たたかう」を連打するだけなので、気分が単調になり、不思議と、強戦士の領域の青が水槽に見えてくる。
分身やアバターだったはずの自分や、僧侶や賢者たちが生死を賭けて戦っているのに、あたかも湾岸戦争のごとくテレビゲームを見ているようなのだ(テレビゲームなのだが)。
そして、電子水槽を見ているようなのだ。
「あ、僧侶が死んだ」「あ、ひっさつコマンドが出た(選ばないけど)」
あたかも、金魚の生き死にのごとく観察している。
私が使っているのは4Kテレビだから、大画面にしたら、さぞや壮大なことだろう。きっと、アロワナでも入るような水槽でも置いているように見えるだろう。
そして今日も、小生は「たたかう」を選ぶのである。オチはない。