新種のモンスターに誰が名前を付けるのかはわからないが、いつの間にかそいつは「キラーマジンガ」と呼ばれるようになっていた。
コインを持て余していた私は、1コインスロットのつもり――つまり捨て金――でそいつに挑戦した。魔法構成であり、戦士の私、僧侶、魔法使い、賢者であった。運良く、オレンジ名前になったところで、2体目が出没した。
1体目を難なく倒したが、そこで、グランドインパクトでも矢でもない行動をそいつは起こした。修理もとい、最初マジンガを蘇らせたのである。機械のくせにっ!
それからは、乱戦模様であった。誰も自分がやっていることを理解していなかったのではないだろうか。私はCTが溜まれば使うだけの蒼天魔斬マシンであったし、その他も大体が同じであっただろう。
1体目(マジンガA)を再びガラクタに戻し、マジンガBへ。しかし……誰が予想しただろうが、マジンガBは再びマジンガAを蘇生させたのであった。
人間やオーガ、プクリポがザオで生き返るのは、百歩譲って許されるとしよう。たとえそれがグランゼニス(神の名らしい)に背くことであってもだ。しかし! それは冥王を倒すという目的があるから許されている、もしくは必要悪である。ただの暴走マシンが、2度も蘇ることなど合っていいはずがない!
私たちは、得体の知れない恐ろしさに突き動かされるようにして、2体のマジンガを始末した。破片を得られたことより、もう戦わずに済むということに安堵していた……。