本日のメンバー
・賢者 もにか様 全てを見通す神の眼差し
・踊り子 やまさん 華麗なる舞
・まものつかい あずにゃんさん ムチの音は戦場に響く号令
・まものつかい 私 量産型ツメザク今日はムチ
デルメゼ前に集う静寂のひととき。
すでにこの時点で私はうっすら白目を剥いていた。
なぜなら神(もにか様)がいたからだ。
戦場に神が降臨する時、、それは誰かが試される時。
いや正確には───たいてい私が試される。
ここ数日デルメゼから遠ざかっていたのと
もにか様の存在が手汗を余計にかいてしまう。
イージーミスも多い。
しかし3のデルメゼくらい慣れてきた事もあり
8分台で沈めてしまう。さすがもにか様。
存在だけで違う。
サラッと終わり意外と平和に終わったと思った時
もにか様「カズさん蠍4勝ちました?」危険な予感。
私「いえ勝ってません」
もにか様「よーし、今日はカズさんの称号取りに行こうか」
その声はあまりに自然で、優しくて、
まるで子供を遊園地に連れていくお父さんみたいだった。
───だが違う。
行き先は遊園地じゃない。
私「(あんまり慣れてないから怖い)」言葉に出来ない恐怖との戦い
口には出せなかった。出したら負けな気がした。
というか神を前に断れるわけがない!
そうして私は気がついたら戦場にいた。
ツメは持っていた。
でも今日はムチだった。
思い出す余裕もない。とにかくスコルパイドが硬い。痛い。毒い。
「今、何が起きてるのか分からない…」
まるで初めてパラシュートなしで空から落ちた気分だった。
やまさんの舞が散る。
あずにゃんさんのムチが響く。
もにか様の奇跡にすがる。
……私は白目だった。
白目で立ち位置を探し、
白目で技を選び、
白目で床を舐めた。
ターンはある。
でも選択肢が見えない。
いや、正確に言うと全部の技に「ムリ」って書いてあるように見える。
気がつけば、戦場に自分の影だけがやたら濃く残っている。
それは「また死ぬ未来」を察知していたからかもしれない。
もにか様「大丈夫大丈夫、ちゃんと動けてるよ」
その優しさが、今は一番しんどい。
──結果。
当然のように勝てなかった。
でも、神は怒らなかった。
むしろ笑っていた。
その優しさにまた、私は白目を剥く。
私は静かにツメをしまい、ログアウト画面を開く。
「今日も…余裕だったわ(白目)」
次回予告
デルメゼとの戦い 第12回 ~白目、それは信仰の形~
高性能な仲間に囲まれて、
白目を剥くことしかできない日々──
でも私は知っている。
スカっても…スカっても……
ツメザクは、止まらないッ!!
見せてもらおうか、ツメザクの無力さとやらを。
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