本日のメンバー
•サクシードさん 賢者 お世話になってる代表。回復も判断も早い
•ペンさん 魔法使い いつも焚き火している。戦闘中でも心はキャンプ
•イレーナさん パラ 神パラ。毎回リンク拒否される(悲)
•私 龍術士 疲れ気味なおじさん。火力は出さないがため息は出る
デルメゼ討伐後久々にペンを取ってみた。
ログインしてはログアウトするだけの毎日。
達成感も感動もなく日々を過ごしていた時
ふと気がついてしまった。
──あれ?チーム変わってるし、称号増えてない?──
急に気がついてしまった。まさにホラー
記憶がない。
チームを変えた記憶も称号を取った記憶もない。
しかしログを見れば私はちゃんと生きていたらしい。
人は何も考えずにログインしていると、
こうして勝手に人生が進む。
そうして今日も気づいたら集まっていた。
本日もまたみんなを被害者にしていたようだ。
相手はウィリーデⅡ。
Ⅰは一度だけ勝った記憶がある。
あるにはあるがもはや都市伝説に近い。
「Ⅱ」という数字は、
おじさんの心を静かに蝕んでいく。
指は動くが気持ちは固い。緊張する。
こんな時もにか様がいたらと思わずにはいられない。
しかし最近神からの招集はない。
神も忙しいのだろう。
もしくは私の信仰心が疑われている!
それでも戦闘は始まる。
焚き火は今日も燃え
リンクは今日も拒否され
代表はいつの間にか自然に前線にいる。
私は龍術士として立っていた。
僧侶ではない。
回復の言い訳はできないが、
ミスの言い訳ならいくらでも用意してある。
序盤は案の定余裕などない。
被弾は重く数字は痛い。
「あ、これ知ってるやつだ」
と、おじさん特有の諦めが顔を出す。
だが不思議なことに
パーティは崩れなかった。
ペンは仕事をし
イレーナさんに拒否されたリンクは逆に輝き
代表は代表らしく場を整えていく。
そして気づけば
私は必死に呪文を撃っていた。
逃げる余裕も考える余裕もない。
ただ前だけを見ていた。
ああ、そうだ。
この感じだ。
気が抜けた毎日の中で
久しぶりに“戦っている”感覚だった。
討伐。
達成感はあとからきた。
感動も少し遅れてやってきた。
気がつけば称号がまた一つ増えた。
どうやら私はちゃんとこの世界に戻ってきていたらしい。
勝ったはずなのに、なぜか疲労だけが残る。
龍術士は本当に向いているのか。
焚き火はいつ消えるのか。
リンクは一生繋がらないのか。
そして――
もにか様は、もう来ないのか。
次回予告
「Ⅱに勝ったが、調子には乗れない」
おじさんは今日も怯えている。絶対見てくれよな!