今日は人間の日。
つまり、全員が人間になるという魔の日である。
ログインするとチムメンが先にラッカランにいた。
目的もなく自分も行ってみる。
空は青く、噴水は今日も元気だった。
その時だった。
視界の端に世界のバグが映り込んだ。
……いや、違う。
変態ドレアだ。
そこにはイニシャルさんが…
正直目を疑う。
あとからアリエルみたいなハナナさんが…
「人間の日だから抑えめかな?」
そんな希望は一瞬で消えた。
布は仕事を放棄し
色彩は理性を裏切り
思想がそのまま装備に出ている。
ラッカランは今日も平和だ。
だが確実に何かを失っている。
私はそっと距離を取り踵を返す。
…………が
気づけばチムメン、今日出会ったマブダチと写真を撮っていた。
この奇跡の邂逅の後私たちはしばらく何も話さなかった。
人間の日とは何だったのか。
人間になる日ではなく
人間をやめる日だったのかもしれない。
ラッカランは今日も平和だ。
少なくとも本人たちは幸せそうだった。