タロニの冒険日誌

栽培の月の９日、私がいつも通り海岸線を
散歩してたとき…。

浜辺に漂着したゴミを見つけた。
私がそれを拾い上げようとすると、小さな声で


｢･･･。





ヒストリカ姐さん･･･。
一位おめでとう･･･。｣



それはゴミではなく野生のタロニだったのだ。

恐らくこのタロニはバレンタインにチョコをもらえなかったショックか、
冒険日誌に誰もコメントしてくれなかったショックか、
カジノで大負けしたショックかで
投身自殺しようとしたのだろう。
この時タロニはすでに全身ボロボロで今にも息絶えかけていた。


トサカは無事だった。



私が手当するとタロニは三日も経たないうちにみるみる元気に。

この時のタロニは見境がなかった。





私がタロニを拾ってから一か月。
以前とは見違えるほど成長した。

もう自然に返してもいい頃だろう。






そう…自然に返さなければいけないのだ。

タロニは絶滅危惧種に指定されている、このまま
一緒にいることは出来ない。

この一か月は長いようであっという間だった･･･。

冒険者の広場を見るたびに海に飛び込みかけたり、
見境がなさ過ぎて魔物を襲ったりもしたり、

とても大変だったけど楽しい日々だった。


ありがとうタロニ、自然に帰っても元気で･･･。





さようなら。

茶番ここまで。
皆様ご心配おかけしました。
タロニはすっかり元気になりました、もう心配いりません。
風邪の後遺症なのか、最近は脂っこいものがあまり好きではなくなりました。
すっぱいものが食べたい、
酸味の効いたの。

皆様もお体に気をつけて、ドラクエライフをお送りください。
まだまだ寒いですから。