2016アメリカ合衆国大統領選
有力候補紹介
1.ヒラリー・クリントン
名前だけなら聞いた事ある方も多いかと思います
元大統領のビル・クリントンのファーストレディ(大統領夫人)であり
アメリカ合衆国国務長官などを勤めた、候補の中では最もベテランです
それ故に多くの人々が最有力とみて、事実出馬した当初は他を圧倒する支持率を得ていました
圧倒的支持者の数を得る民主党に置いて70%を超える支持率というのは何か問題がない限り大統領確実である数字であったのです
が、しかし16年彼女の支持率は平均して40~50%
支持率をこれほど落とすというのは余程の大ポカをやらかさなければあり得ない事で
そう彼女はそれをやってしまいました
機密を私用のアドレスにてやり取りする、機密保持の観点からのバッシングを免れぬミスを
ほとんど同じミスを15年に繰り返してしまいました
過去に同じミスを一度しているにも関わらず
これを機にホワイトウォーター疑惑などの過去の問題点が紛糾
ヒラリー・クリントンというブランドに寄ってきた遊動票が今まさに逃げ出しました
ヒラリー陣営の議員がサンダースへと轡替えするようなネガティブさを抱えた彼女は
オバマ戦の時の悪夢を再び見る事になる可能性は高い
オバマ大統領が選出された時もヒラリーはまったく同じ構図で敗北している
あの時も彼女は圧倒的な支持率を持ってオバマへと挑んでいる
トラウマを克服できるかどうか、それは
名家の血筋、人脈、資金力のロープが切れる前に崖から脱出できるかどうかにかかっているだろう
2.バーニー・サンダース
ヒラリーを脅かす民主党の影
己を社会主義者とし、全ての人間に対する平等を詠う今最も大統領に近い男
資本主義のアメリカで初の社会主義大統領にならんとする人物である
彼の主張は概略にすればこうである
「数百年つもりに積もったアメリカの歪みを是正する、そのために社会主義が必要なのだ」と
今のアメリカは前述の通り力を持った人間がより力を持ち、弱者を切り捨てよう、そういった動きが許容されてしまう
「自由の国」が今のアメリカであり
それをサンダースは是正しようというのだ
まさしく異端の候補である
血筋もない、資金もない、支持基盤も存在しない
そんな彼がこれほどに支持される理由こそが今のアメリカを象徴していると言えるだろう
リベラルで、差別と闘い、一貫して反戦の立場を取るサンダースはまさに市民の味方というわけだ
彼の言葉を引用しよう
私たちが訴えているのは、腐った選挙費用のシステム、不正な経済システム
そして壊れてしまった犯罪の捜査と審判のシステムなどの全てに片をつけることだ。
だが彼はTPPを完全に反対で、外交に対しても無関心である
私の住んでいる場所から見れば、彼という高潔な人物は酷く危うく見える事もあるのだ
3.ドナルド・トランプ
彼は非常にわかりやすくて助かる
何が助かると言えば行数だ、節約できてこれほどうれしい事は無い
彼はポピュリストだ
市民の声を代弁することによってその支持を得ている
派手好きで、心地よい事を叫ぶ彼の声がここまで届いたことは
まさしく大統領選の歴史に残るだろう
4.テッド・クルーズ
キリスト系右派福音派でティーパーティー出身というわかりやすいくらいに共和党を体現した候補が彼だ
彼も非常にわかりやすい、これ以上ないほどに
厳格なキリスト教、つまりは古びてかび臭い価値観を現代に蘇らせようというのが彼の主張で
女性の権利や同性愛者の自由、それらはキリスト原理にそっていないのだから縮小すべし
堕胎も違憲にしよう、銃規制は反対だ
移民には出て行ってもらうか改宗を迫るべし
まるでクルーズの悪いところだけを上げているように思われるかもしれないのでここでクルーズに同調できる政策を上げよう
・マリファナの合法化に反対
どうだろう日本人の多くに同調してもらえたと思うのだけど
もしそうならそれはよかった、これ以外に見当たらないのでこれにもし首を捻られたら困ってしまっていた
5.マルコ・ルビオ
彼の異名は「共和党のオバマ」
若さ、血筋のよさ、演説上手な事からそう例えられた共和党の候補
彼はクルーズとはまた違った保守派だ、いわゆる強いアメリカを目指す人物で
対中対露などに強硬姿勢を示す生粋のタカ派
五人の中では最も支持率の低い彼であるが、オバマもそうであったように移民に対し理解を示し
「世界の警察」であるアメリカを復権させようというのが彼の目論見である
恐らくアメリカの内部を考えなければ彼を支持するのが良いのだろうが
蓋をされたアメリカという圧力鍋の限界を見誤れば、火傷だけでは済まないだろう