私が尊敬する生き方はエディンバラ公フィリップ王
私が尊敬する人間はエフゲニー・ムラヴィンスキー
私が尊敬する政治をやったのがこのヘンリー・キッシンジャーです
例のごとくドレスアップで書くことが無いので私のエッセイになるわけですが
問題はそのネタでした
十字軍の話
オーケストラの東西帝王にバーンスタインの話
第四次中東戦争が核戦争の一歩手前であった話
様々なネタを考えていましたが、私はどうしても今語りたいネタがありました
2016年アメリカ合衆国大統領選についてのお話です
これを語るうえで、政治や世界情勢、様々な国民感情というものを外すことはできません
ですのでそういった話を読みたくない、というのであればスクロールしていただければ写真は固めて置いておきます
ですができる限り私は多くの人にこの2016年合衆国大統領選挙の歴史的重要性
そして何より面白さを知ってもらいたい
出来る限り誰にでもわかるようかみ砕いてお話するつもりですので、是非今は私のわがままにお付き合いください
事の発端はオバマ大統領の任期満了でした
オバマ大統領が二期務めた大統領という席は三期目を認めない事が合衆国憲法によって規定されており
ここ2016年にオバマ大統領の後任を決めるための大統領選が行われる事になりました
アメリカの大統領選挙というのは日本の総理選出と違い、この二月から始まり大統領を決めるための投票は11月8日に行われる
とても長い期間を置いた選挙になります
というのもアメリカの二大政党である民主党、共和党
それぞれが立候補した候補から大統領選へと進む候補を決めるために、全国の州で争い
それからまた民主党全国大会、共和党全国大会を行い正式な一人の候補を決めて全ての州で選挙活動をするからです
この期間の長さゆえ、アメリカの選挙戦というのはある種テンプレート的な流れが存在します
当初強い言葉で主張(強いアメリカを作る、全ての人間に平等な権利を!等々)する候補が人気がでますが
段々とそういった人々から中道的な候補へと票が流れる、一定の流れと言ったものが存在し
候補たちもそれにうまく乗れるかどうか、そういったものが今までの大統領選では重視されてきました
ようするにやはり世間の流れというものがアメリカにも存在していたのです
この候補に入れるのが無難だろう、そういう空気があったので候補は如何に無難と思われるかが勝負と言えました
そこが違うところです
ここが今年の大統領選で違うところなのです
何故なら無難というべき候補がおりません
いやいるのですがその候補が非常に危うく、そして今のアメリカの流れに乗れていないのです
ヒラリー・クリントン、彼女が大統領になれるか、いやそれどころか民主党大会で勝利できるかも怪しくなっております(あくまで現時点でありますが)
では今のアメリカの流れとは何でしょうか
何故ヒラリーが今最も民主党で支持を集めているバーニー・サンダースに後れを取っているのでしょうか
それは一重にアメリカの情勢がこの8年で大きく変わった事に端を発します
アメリカが今抱えている問題、それは社会的弱者の切り離しです
移民、下流家庭、それらへの差別がアメリカに大きな不満となって8年の歳月と共に溜まっていたのです
アメリカの上流階層が上流階層同士で手を取りあい
そういった社会的弱者への助力、税の支出を拒み続けた事が大きな原因でしょう
成功者は街を区別し、弱者と壁を作り自分達だけの街を作ってしまったのです
貧乏の街はまったくインフレが整備されず、病院どころか明日食べるものにすら困り
劣悪な治安の元に住まなければなりません
一方で富裕層達は一か所に固まってその町に税を集める事によって街を発展させていきます
たった1km離れていない街でスラムと隣り合わせの天国が今アメリカではあちこちに生まれています
こうした社会的弱者の切り離しがこの大統領選を狂わせました
現在首位を確保しているバーニー・サンダースは己を社会主義者だと名乗り
社会的平等を謡い若年層を中心とした支持基盤を作りヒラリー・クリントンを下しました
一方で共和党では市民の声を代弁するドナルド・トランプが支持を受けて他の候補を圧倒しています
当初色物として見られ、専門家達がみな声をそろえて消えるだろうと予測した二人が、今や最も大統領へと近い位置へといるのです
ご興味ありましたら有力候補五人を軽く解説しますのでこちらの日誌へどうぞ
どっちかというとこっちが本編です
http://hiroba.dqx.jp/sc/diary/258861149269/view/3929988/
ちなみにドレスアップのモチーフはハンター
野生動物を狩る仕事のハンターです