曹操は、心にさけびながら、七宝剣の柄に手をかけ、さっと抜くなり刃を背へまわして、牀の下へ近づきかけた。
すると、名刀の光鋩が、董卓の側なる壁の鏡に、陽炎かげろうの如くピカリと映った。
彼の人物、字は孟徳、曹家に生まれた野心の男
広く曹操と名を知られる
後漢のほころびに現れた中元の覇者である彼の元で
荀彧により力をつけた国は三国騒乱を終わらせることとなる
「我をして、天下の人に反かしむるとも、天下の人をして、我に反かしむるを休めよ」
で蜀ぶっ潰して呉も再起不能にして魏国大勝利!希望の未来にレディーゴー!しようとしたら晋におっそうだなされてその晋も30年で八王の乱とかいう
あんまりにもあんまりな時代
そら吉川英治も「諸葛亮死んだわ、もうやる気しねーわ」つってダイジェストにするよね
そんな中国史から見たら割とくそどうでもいい時代の三国志
その三国志の中で孫氏を編纂したり後世に糧を残し、歴史家からも高い評価を受ける曹操
毛沢東が尊敬する人物として挙げた事などで中国でもその知名度は非常に高まり
彼の人気は日中問わず
まぁこいつが異民族で部隊つくるんじゃあ~~~とかしたせいで八王の乱の後
異民族が住みやすい中原目指してきたせいで五胡十六時代に入るんですけどね
ドレスアップは彼をイメージ
もっと言えば彼のイメージを固定化してくれたコーエー三国志の曹操をモチーフ
「それがしとて何も理のないことを笑ったわけではありません。
時の大臣ともあろう方々が、女童の如く、日夜めそめそ悲嘆しておらるるのみで董卓を誅伏する計といったら何もありはしない。
――そんな意気地なしなら、時勢を慨嘆したりなどせずに、美人の腰掛けになって胡弓でも聴きながら感涙を流していたらよかろうに
――と思ったのでつい笑ってしまった次第です」
七宝剣も用意すればよかったかなと思ったけどそれはそれ
ちなみに三国志まったくわからなくてここまで読んでも宇宙人の文字が踊ってるって人がもしいれば
青空文庫で読める大正義 吉川三国志(日本における三国志の基礎となった作品)か
三国志 Three Kingdoms(中国のドラマ)がオススメ
横山三国志は完全に吉川三国志のコピーなので同じく読みやすいのでオススメ
「過ぎ去ったことだの、筥はこの中にかくしてある物をあてたところで、何の世人の益にもならない。
未然の禍いを防ぐということができるものか否か、わしはさっきから聞きたかったのだ。」
ちなみに俺は三国志の事をそこら辺の東洋史アナーキーと同じように名前を聞いただけで鼻で笑います
ふんっ!三国志とかマンモス哀れな奴!名だけで実のない時代をありがたがる国家の病どもが!とか思う性質ですけど
曹操の格好して写真撮ってたら自分で思うよりも遥かにテンション上がったんでやっぱ内心好きではあるんだなっていう妙な実感がわきました
ちなみに中国時代区分でTOP5作るなら
元(モンゴル含む)>清(太平天国大好き)>明(永楽帝大好き)>唐(や李靖N1)>五胡十六
こんな感じです
三国志!?
……下から数えて4番目くらい?
「天の時を知らず、運の尽きるを知らぬ。
彼らの陣中からひそかに予に気脈を通じて来おる者すらある。
そうしてすでに呉軍の内輪に心腹の病を呈しておるのだ。
いかでわが水陸軍の一撃に完膚あらんや
これ、天の我を扶くるものである」
ほんとは項羽とか朱元璋とか郭侃とか石勒とかもやりたいんですけどどれをモチーフに作ればいいかわからない
どうすりゃいいんだ…