さやけんの冒険日誌

--5年の歳月を経て--


わたくし、兄の影響で
子供の頃からゲームっ子でして

RPGしかしなかったけど


恋にオシャレに大忙しの親友達の誘いを


ごめん！
今日はお兄ちゃんが塾で遅いから
お父さんが帰ってくるまで
思う存分ゲームができる日なの！
だから帰るの！


と遊ぶ約束すら押しのけてしまうほど。


（ただし兄より先に進むと
  セーブデータが削除される悲劇）



いやぁ趣味はさっぱり合わんのに

それがさやけんだ。

と理解のある友人に出会えて
わたしは幸運でした。



おなごのゲーマーは
なかなか生きにくい時代でしてね。

昨今は割とゲームをする女子も増えてまいりましたがね。



どんなにお洒落していても


「オタク女子」


の烙印を押されると、
なんかこう
距離を置かれるというかなんというか。



何かあなた達に迷惑かけましたかね。
失礼しちゃう。



でもわたし視野が狭くてですね、


「オンラインゲーム」


という代物が無意味に嫌いで抵抗があって
FFがオンラインで出た時も


オンラインかー！
買わん！買わんぞ！


と意固地になっていたんですが、


けむりんが当選したドラクエ10のβテストをプレイさせてもらって、



何この
感じたことのない

うれし恥ずかしワクワクどきどきは。。。



とショックにも似た感覚を覚えてから、

しっかりどっぷりドラクエオンラインの日々でした。



ランガーオ村から出発し

どくろあらいあたりに惨敗して

赤く悲しく横たわる「サヤケン（当時カタカナ）」の文字。


そこに一筋の瞬く光。

通りがかりの僧侶。


そう、
はじめての「辻ザオ」

はじめての感動。



怖くて進めないと言うと

そっと手を差し伸べて

はじめてのパーティープレイ。


さくさく倒されるモンスター達。


緑チャットも知らないわたしに

丁寧に説明してくれる仲間達。


おもしろ話をしたりなんかして

和気藹々と広がる世界。


みんな同じ町からの出発だし、

公開されてる世界も一握りだから

フィールドに溢れんばかりのパーティー。


時々埋もれたぼっちプレイヤーに

こぞって話しかけて次から次へと繋がるパーティー。


おひとりですか？
御一緒しません？


誘われると「是非！」と手を取り

いつしかログインすると必ず挨拶する仲間になる。




なんこれたのしー！

オンライン嫌い言うて悪かった！悪かったでぇ。。



今でこそ少しイン率が減って取り残されてる毛玉野郎だけど

それでもまだまだログインすると
広がるオンライン独特の楽しさ。


新たな境地に連れて行ってくれたβテストに
感謝感激雨霰。




ドラクエオンライン初めてから

けむりんとも晴れて夫婦となり
更には子供が2人も産まれて

そんな幸せゲーム漬け。


オタクに産まれて良かったぜ。

オタクに産まれなきゃこんな生活してなかったぜ。

「暇」なんてどこの国のお話おとぎ話！




オンラインゲームまで始めてしまったものだから

学校から所変わって職場でも


「オタク女子」


の烙印はさらに深く刻まれてしまったけど


楽しいからいいもんね！
人生満喫中ですもんね！


楽しいことがあると毎日が輝きます。





夜はゲームの時間なのでして

子供達は毎日7時半までには暗い寝室で寝かされます。



朝までぐっすり寝てくれるので


うぉーー！ゲームしまくるぞーーー！！！


と躍起になる、いい歳の大人達。




ジジイとババアになっても
ゲーム漬けの毎日を過ごしたいもんだと

そんな夫婦の会話も日常のひとつであります。