--デジャヴ--
結局肺炎の疑いがあるとのことで
またしても大きい病院行けと
電話で匙を投げられましたこんにちは。
これはあれやな、
産後色々と通院とか億劫だしってことで
ただの風邪だと位置付けて2ヶ月も肺炎を放置した巨大ブーメランが
まだ近くをぐるぐる回り続けてるに違いない。
こんな時に保育園の送迎バスのありがたさと
娘のおとなしさのありがたみを噛み締めます。
しかし息子は元気いっぱい夢いっぱい。
最近帰宅した息子を風呂に誘うと
「おふろ
まだ いかーん」
と、片言しか喋れなかったくせに明らかに進歩を見せる日本語で拒絶されます。
「まだ」だとう。
すっかり賢くなってトホホと呟くけむりんとさやけん。
でもそこは単純な我が子。
「じゃあ
10秒、数えたら行こうね」
と鉄板の10秒ルールを突きつけて一緒に数えさせると
10秒数え切ったその足で風呂場に直行します。
せっかちな私には辛い10秒ですが
どうせ嫌がってる息子をズルズル引きずってバスルームに連れて行こうと
究極の軟体動物と化した2歳児の全力と戦うのは容易ではなく10秒どころじゃすみませんでな。
立たすのも座らせるのも不可能になる。
骨はどこいった骨は!
まるでタコのようなぬるぬるくねくねした物質に変わる子ども。
しかしこれにもあらがうスキルをわたしは持っているのだふふふん。舐めてもらっちゃ困る。
母親スキル150ポイント振り切りで取得したその名も
「おにのかお」
ある瞬間、突如苦しみ出す母(さやけん)
「ぐぐ、ぐ、ぐわあああああ!!!」
すると世にも恐ろしい鬼の形相になった母から地から響くどす黒い声が発せられ
「おがあざんのいうごどを
ぎがないのはおまえがああああああ」
と吠えます。
すると息子はハッとして
ニコニコ笑いながらもシャキッと立ち、
ササッと服を脱ぎカゴに放り込む。
そして言う。
「ばいばい!ばいばい!!」
すると鬼は言う。
「おがあざんの いうごとを
ちゃんと ぎぐんだぞ!」
そして母の肩から力が抜け、
頭がガクッと下がり
ハッと顔を上げるといつものお母さんの顔。
息子は母にすがりつき
「おに、いた!おに、いた!!」
「あらあら、鬼がまた出たの?
なんて言ってた?」
「おふろ、いかーん、だめ!いうてた!」
「あらあら、じゃあお風呂にいきましょうね」
優しい母の声にホッとして
るんるんとバスルームに入って行く息子であった。
背を向けた息子に
ふふふんチョロいな
とほくそ笑む
どす黒いさやけんがそこには立っていましたとさ。
10秒ルールと
おにのかお
この2つがあればある程度の困った軟体動物は退治できますが
残念ながらスキルポイント150のおにのかお、
魔法陣の外(家の外)では使えないという弱点があります。
なぜなら恥ずかしいからだ!!!!
人前に出せる顔やない!!!!!!
最近なんか、
コメカミが痛くてさぁ。。。
なんか微妙に腫れてる。。。
とけむりんに相談すると、
ささっと調べて
「それ
顎関節症じゃないの」
と答えるけむりん。
「おにのかお
使い過ぎじゃない 笑」
笑うけむりん。
大いなる力には大いなる代償が伴うものです。
結婚前と変わったねと
告げられるのが恐ろしかですな
あはははは。
恐怖政治は良くないとちまたで噂なので
使うのは極力避けたいけど最近味をしめて回数が増えてきている模様です。
顔が疲れるのでふと最中に素顔に戻ると
息子がハッと
「おにいた!かあちゃん!おにいた!」
と報告してくれます。
はっ
おにの顔になるの忘れとったわい。
まぁええか。
とそんな日々。