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思考するばくだん岩

マージン

[マージン]

キャラID
: UP039-960
種 族
: 人間
性 別
: 男
職 業
: 天地雷鳴士
レベル
: 132

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マージンの冒険日誌

2020-02-28 19:44:50.0 テーマ:その他

マージン:PROFILE ②

ダムワースは、その様子をうつむき、目を閉じて聞いていた。
無言の圧力に押されるように老人は再び口を開く。
「…ヤツの爆弾の研究・開発はさらに続きます。任意のタイミングでの起爆、煙幕や焼夷弾など。ヤツの爆弾は爆発だけではないのです、ご注意ください…。
傭兵団でも一目置かれる存在だった一方で、夢や目標はなく、死に対する恐怖も持ち合わせていなかったようですな。無感情というわけではなく、他の者と同じように笑ったり泣いたりはしていましたが、いつ死んでもかまわないような戦い方をするような男でした…」
「待てジジイ。」
ダムワースが静かに、ドス黒い負の感情を吐き出す。
「じゃあなにか、俺たちを狙っているのは、爆弾をあやつる死を恐れないサイコなキリングマシーンってことか!?」
空気が重くなるのをその場の全員が感じていた。
「ヒッヒ、まぁ話を最後まで聞きなされ。」
猫背の老人は腰掛けていた瓦礫からゆっくり立ち上がり、再び壁や瓦礫、置いてある家具にもたれかかったりしながら、ダムワースの左側を通過して部屋の入り口までよろよろと歩く。
入り口にある段差に腰を下ろすと、老人の背後からうっすらと夕陽が差し込むかたちとなった。
「そんなヤツにも転機が訪れるのです。ヤツのいた傭兵団はあるとき作戦中に待ち伏せにあい、ほぼ全滅したのです。ヤツは先ほどお伝えしたとおりの性格、生き方ゆえ、団長や団員に恩は感じていましたが、復讐などは考えなかったようですな。傭兵である以上、そういうこともあるだろうと割り切っていたようです。」
ドンッ!!
突然、ダムワースが椅子の肘かけを拳で叩く。
「そんなことはどうでもいい!ヤツの得物や戦い方はわかった!弱点や攻略法はないのか!」
「ヒッヒ、やれやれ…話を最後まで聞きなされと言うたでしょう。」
フードから覗く老人の眼光が、夕陽の逆行のなかでも見てとれた。
「傭兵団がほぼ全滅…と言いましたな。生き残りがいたのです。マージンと…ティードという女です。ティードは作戦中、偵察にでていた為助かったのですな。マージンは自前の煙玉で逃げ延びたようです。その後、生き残ったふたりは傷をなめ合うように結ばれた。
…このティードという女はオーガのイイ女でしてなぁ!、ナイスバディで優しくて!…いや、これは失礼…。ゴホン。
ヤツはこのティードと結ばれ、やがて子供も生まれ、生きる意味、守るべきものができたのです。」
「フフン、いいぞジジイ。つまりはヤツにとっては家族こそが弱点というわけだな!」
「ヤツは傭兵団で培ったスキルを駆使し、冒険者として生計をたてております。つまりは家を留守にすることも多く…」
「よぅし、わかった。ではさっそくヤツの家族の居場所を教えろ!」
さっきまでのイラつきが嘘のように機嫌が反転したダムワースが立ち上がる。
「お待ちを。ダムワース殿。重用なことがまだあります。
ヤツには冒険者としての相棒がおるのです。それが―――――」
猫背の老人は親指で自分の背後の差し込む夕陽を指す。
壁の影から小柄な男が夕陽のなかに現れる。部屋の中にいる山賊団からは逆光で種族までは判別できない。
「このフツキだ。」
夕陽の中の小柄な影が突然口調と声のトーンがかわった老人に向かって話す。
「攫われた人たちとお宝は確保。残ってた雑魚も片付けた。時間かせぎご苦労。」
「なんだと!!」
ダムワースが激昂する。
ダムワースと山賊団がそれぞれの武器をかまえる。
「おっと、もう手遅れだぜ。この部屋の中にはすでに爆弾を仕掛けた!」
「な!いつの間に!」
老人は立ち上がり、さっきまで猫背だった背中をスッと伸ばす。
後方へ跳び、フツキと呼ばれた男の隣へ着地する。
「どういうことだジジイ!キサマまさか!」
「そうさ、俺が――――」
フードをとり、口もとのヒゲを右手でいっきに剥がす。
なにかの装置らしきものを取り出し、右手でスゥーっと持ち上げると、振り下ろすように親指で装置のスイッチを押し込む。
「マージンだ!!」
カチッ

―――――――――――――――――――――――――――

ガートラントの酒場
「マージンな、最後の方だけ聞いてたけど、時間かせぎする為とはいえ敵に本当の情報教えるなよ。」
「ぜんぶがぜんぶ本当じゃないさ。それに嘘をつくときは、真実をまぜたほうがバレないんだぜ。」
「だからってティードさんのこと教えて、彼女と子供に危険が及んだらどうするんだ!」
「あ、すいませーん!このザマ烽火台パフェ2つください!あ、これオレのおごりね。」
「聞けよ!」
「大丈夫だよ。だってティード、俺より強いもん。あの程度のやつらじゃ絶対勝てないって。」
「だからってお前…」
「まぁまぁ、上手くいったんだし~、良いじゃないの。」
「まったく…」
「まぁなにはともあれ、今回も」
『クリア!』
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