ムニエカの町のお話は、
エルンスト・テオドール・アマデウス・ホフマンの小説「砂男」と
それをもとに作られた、バレエ作品「コッペリア」が7.0のお話で、
オペラ作品「ホフマン物語」が7.1のお話になっています。
過去の日誌の1~6を先に読んでくださいね。%PICID-708982872%ホフマン物語の歌曲とムニエカの町のストーリーについての考察の2曲目についてです。
ホフマン物語には他にも鳥をモチーフにした
「キジバトは逃げてしまった」というアリアがあります。
この歌はホフマンの2人目の恋人のアントニアが歌うアリアです。
アントニアは歌手の女性です。
ホフマンはアントニアと付き合っていて、彼女の音楽の才能を開花させようとしています。
しかし彼女は病気を持っていて、「歌うと体に悪いから歌手なんてやめなさい」と父親から言われています。
アントニアを心配する父親は、彼女の音楽の夢を諦めさせるために歌うことを禁じ、引っ越しをしてホフマンから遠ざけることにしました。
そんな中遠く離れたホフマンを思ってアントニアが歌うのがこのアリアです。
●歌詞●
『キジ鳩は逃げてしまった。
ああ あまりにも甘い思い出
あまりにも残酷な光景
ああ、悲しいこと 私の膝の上で
その声を聞き、見たのです。
キジ鳩は逃げてしまった。
あなたから遠くへ
でも、いつも忠実で
あなたへの誓いを守っている。
愛する人よ、私の声はあなたを呼んでいるの。
そう、私の心はすべてあなたのもの。
咲いたばかりの愛しい花よ。
お願い、答えて、知ってるでしょう 。
彼がまだ私のことを愛しているのかどうか
まだ私への誓いを守っているかを。
愛するあなた、私の声はお願いしているの。
あなたの心が私のところに戻って来ることを。
キジ鳩は逃げてしまった。
あなたから遠くへ。』
この歌詞は、町から消えてしまったルーミリアを想うエドアルドの心情に重なるように思います。%PICID-708982820%魂と人形を結びつける奇跡のチカラで
自分を助けてくれた美しいルーミリアと
一緒にムニエカの町を復興させたことは
エドアルドにとって、辛いことがあっても
とても幸せな時間でした。
もう少しで町の復興が終わるという夢の達成の直前で、ルーミリアは町から姿を消しました。
エドアルドはルーミリアと約束したムニエカの町の平和と幸せを守り続け、彼女の帰りをずっと待っています。
しかし、エドアルドは1人で町を背負う重圧と、いくら待てども帰って来ないルーミリアに不安と絶望感を感じていました。
エドアルドは、普段自分の不安な気持ちをクチにすることはなかったようですが
ムニエカの深層でケガレに包まれると
かなり乱暴な言葉で本心を吐き出します。
歌詞には「甘い思い出、残酷な光景」とあり、
ルーミリアと一緒にいた時間と、いなくなってからのことを指すように思えます。
また、「いつも忠実であなたへの誓いを守っている」は、ルーミリアに自分は愛のしもべだと誓い、町の復興を約束したエドアルドを指すように思います。
こんなふうに歌詞を見るとゲームのストーリーのように見えてきます。%PICID-708983716%オペラのアントニアのシーンは、ホフマンが唯一両思いになれた女性のお話です。
歌ってはいけないと言われていたアントニアでしたが、最後は悪い医者(悪魔)に唆されて歌ってしまい、なくなってしまいます。
ケガレに近づいてはいけないと、ドロテアやみんなに止められたのにも関わらず、
ケガレに近づいてしまい、なくなってしまったエドアルドにも重なるように思います。
2つ目の歌曲はいかがでしたでしょうか。
あと3本くらいはまとまった形で考察が書けそうな感じです。
他はまだ調べきれてなかったり、私の願望や妄想を書き連ねたものになりそうな感じです…
最後まで読んでいただきありがとうございました。