盗賊を続けて来て幾年月、ようやくモーターバイクを手に入れた。
せっかくだ、俺好みのカラーリングを施してのんびり旅でもしてみようと思う。
まぁこれはその旅の日記みたいなものだ。
まずはオーグリード大陸のグレン領西を回ってみようと思う。
あてもなく彷徨うのは得意だ・・・自慢にはならないな。
ここは岩肌がむき出しの乾燥した地帯、サボテンや背の低い草がところどころ生えている。
飲水の残りには注意しておこう。

景色を楽しみながら走り回ってるうちにだいぶ日が傾いて来ていた。
夕焼けが大地を染め、辺りは綺麗な赤褐色になっていた。
太陽が今日の最後の輝きを示さんとばかりにこの大陸を照らしている。
・・・はっ!?しまった!!
野営の場所を決めていないことを思い出し、急いでよさそうな場所を探す。
夜に魔物共に襲われるのは御免だ。

なんとか日が沈む直前、魔物のいないところを見つけ、火を起こした。
夜になると意外と冷える。
ウェディも一昔前まではある程度寒さに強かったらしいが、寒がりの俺には関係のないことだ。
暗闇の中、小さな焚き火の灯りは俺の心に安らぎを、身体には温もりを与えてくれた。
なんとか夜を凌げそうだ。

夜の闇は去り、日が昇り、新しい1日が始まる。
なんとか夜を乗り切れたことに安堵し空を見上げる。さぁ、行きますか!
早々に身支度を整え、出発する。
特に目的地はないが、気ままにのんびり旅を続けようと思う。
次はどんな景色が待っているだろうか。
俺はワクワクした気持ちを胸に、バイクを走らせた。