あらすじ
俺たちが世界を変える!(謎の中毒性
この物語は、兄マルクがアスランと悟空を見送った後のストーリー
色々な事情がありそうなマルクに、今回はちょっと迫っていきます
いつもとは違った物語を、お楽しみ下さい
バタン!
ドアが勢いよく閉まる音が、誰もいない部屋に響き渡る
マルク「さて、あいつも追っ払ったことだし、安心して旅に出られるな」
マルクが2人を旅に出した意味
それは自分の運命、目標に巻き込みたくなかったから
恐らく目的を達成しようがしなかろうが、どのみち自分は死ぬのだ
18年前につけられた、全ての始まりであり、絶望、そして俺の希望の証によって
まだ早い。まだ、保つはずだ。
こんな所では死ねない
死んじゃいけない
だからこの命を自分の目的に使う
平和を望んだ2人を殺した奴らに、復讐する為に・・・
旅の支度を済ませ、マルクも旅立とうとしていた
マルクは改めて自分の家を眺め、苦笑し、挨拶をする
自分の家に
マルク「悪いな。しばらく戻ってこれそうにない。アスランが来たら、その時はよろしくな。・・・じゃあ、いってきます」
悲しそうに静まりかえった家が別れを惜しんでいるようにも見えた
そして、マルクは扉を開けて外に出る
「わぁぁァァァ!!お兄さん!そこのお兄さん!どいて~!」
そんな声がいきなり自分の後ろからするのだから、振り返ってみた
が、結局ぶつかってしまった
マルク「痛ててて・・・勘弁してくれよw」
「すみません!かくまって下さい!」
マルク「はぁ?」
ぶつかってきておいて、かくまってくれって完全に穏やかじゃない状況だ
遠くの方から「どこだ?、探せ~!」なんかが聞こえてくる所を見ると、冗談でもないらしい
面倒はごめんなので、先程別れを告げたばかりの家にそのプクリポをつまんで一緒に中に入ることに
「はあ、・・・ありがとうございました!」
元気よく挨拶をしてくれるのは嬉しいが、今素直に喜んでいる場合じゃない
マルク「まず君の名前!それから追われてる理由!教えて、まず」
聞かれて当然の質問にそのプクリポは答える
きょうすけ「僕はきょうすけ。本名は『アレス=レスト・ローランド』です!お城が襲撃されたので無我夢中で逃げてきてここまで来ました!」
マルク「はぁ!?」
お城が襲撃・・・そしてローランド・・・
まさか・・・
マルク「お前ってまさか、王族・・・の」
きょうすけ「はい!僕はこの国の王子です!」
マルク「えェェェェェぇ!?」
もう驚くことしかできないw
マルク「お城が襲撃されたの?、それにしては騒ぎがまるでないけど」
城の衛兵は普通に城門前にいるし、巡回も来ている
普通騒ぎになれば彼らは真っ先に城に向かうべきだ
きょうすけ「あの人達全員魔物ですよ?」
マルク「何?!」
そんな馬鹿な。
王家のセキュリティーネットワークを一瞬で崩壊させることの出来る組織
まさか奴らなのか
また、あの惨劇を繰り返すのか?
2人が阻止しようとしたあの計画を?
これは国レベルの問題だが、自分の問題でもある
マルク「よし。今から城に乗り込もう」
きょうすけ「ぇェェェェ!?いいんですか?」
マルクにも行く目的が出来たのだ
いいに決まっている
マルク「きょうすけ。何かあったらすぐに逃げろ。あと戦闘は俺に任せて・・・」
きょうすけ「何言っちゃってくれちゃっているんですか!僕も戦えます」
きょうすけはマジックバックから傘を取り出した
マルク「まさか、それで戦うのか?」
きょうすけ「この傘甘く見てますね。これ先端が銃口になっている仕込み傘なんです。開いたら防御も出来ますし、多少の魔法も使えます!」
その魔法が結構やばいことは、後にアスランたちも身をもって体験することになるのは、言うまでもないだろう
新しい旅立ちだ
新しい仲間に敬意を表して
王国奪還計画が今、始動する!
外伝1話終了
『your time is limited,
so dont waste it living someone elses life.』
byスティーブ・ジョブス
「時間には限りがある。
だから、誰かの人生を生きることで無駄にしてはいけない」
これから先の運命が耐え難い物であったとしても、アスランとマルクはその運命に、
あらがい続けるであろう