※ver.4~4.5ネタバレ
遥か昔、アストルティア全土を支配していた国がありました。
主君制だったその王国は、少し特殊な治め方してたのです。
国民は例外無くその判断に従い疑う事すら覚えずに、寧ろ心の安定となり拠り所となっていたのです。
仮に従わなければ取り締まられ罰せられる。
もちろん改竄などしようものならばその国最高の重罪を課せられる。
下された判断を忠実に実行し、さすれば歪みないより良い未来が約束される。
その国にとっての…。
しかしやがて、そんな思想に疑問を持ち彼らにとっては呪縛とも呼ばれるその存在から逃れようとする者が現れ出すのです。
宣告からの解放。
常識とは違う思想。
当然、慣れ親しみ過ごして来た王都に居続ける事は不可能になり、彼らは自らの自由を解放し手に入れる為に、その都を後にするのでした。
帰るつもりもない、帰られない場所となる我が家に別れを告げ。
自由になるための場所、とある高地の一角に同じ考えの持ち主達は集まりました。
そこは手強いまものが居る危険な場所、その場所に彼等は集落を築き自給自足の生活を送る事となるのです。
幾月か過ぎて、その集落の技術者が海流が阻む海を進む事の出来る船を製造し東の島へ調査に出るのでした。
その結果、自然豊かな集落を作れそうな場所を見つけ出したそうです。
王都のあるこの土地は地震が多発する事もあり、この集落、そして国を捨て東の島へと旅に出るのでした。
…遥か昔の記録の旅路は此処で終了。
彼等がどのような集落を築き、その後どうなったのか。
此処からは受け継がれた人々の記憶の物語。
やがて彼等が捨てたその王国は遠くない未来に滅亡してしまうのです。
災害により島ごと失われてしまうのでした。
その時、偶然にも敵対したが故に生き延びた彼等はどう思っていたのでしょうか。
彼等が作り上げた復興前のエテーネ村。
その村に伝わる伝統的な民族衣装のベルト部分にはエテーネのエンブレムがしっかりと彫られています。
本当に彼等はエテーネ王国を忌み嫌い、妬んでいたのではないのではないでしょうか。
本当にそうならば当時の紋章を受け継ぐような事はせず、当事者たちの記憶のなかだけで終わらせて形にはしなかったのではないでしょうか。
文献を頼りに何代目かの村長が作った、ともエテーネの村の状態を見るに難しい気もしますしね。
しっかり書物を調べたわけじゃないので、憶測でしかないのですが、弔いなのか敬意なのか、はたまた違う感情なのかはわかりませんが、しっかりとエテーネの紋章は受け継がれているのです、消失してからの5000年もの間。
そんな心を持った人達、そして王国の真実。
もしかしたら違う未来があったのかもしれませんね、難しい課題は沢山沢山あるけれど、それをクリアすれば分かり合えた日が来たかもしれませんね。
話し合う時間なんて残されていなかったのかも知れませんが…。
この写真を見てどういう思いで先人たちはエテーネを受け継いでいったのか…気になり日誌を綴りました。
ワグミカは複雑な気持ちだったでしょうね、彼女の事だからぶつけようの無い感情が溢れたのでは無いでしょうか。
前に進む力を持った彼女なら秘めつつ乗り越えたのでしょう。
…ここまでは本来の歴史のお話ですが。
いや、彼女はもう存在していなかったかも知れません。
今は、彼女が何処に居るのか本人が知る由もないのですね。
様々な歴史に翻弄され、歴史に残る事なく消えたエテーネ王国でしたが本当にエテーネに生まれて良かった、エテーネの民で良かった。
エテーネ王国よ、永遠なれ。
こんな持論はどうでしょう、ヒストリカ