
どこの誰かの物かは知らないけれど海の湾に流れ着いた物質。
不思議と毎週日曜日の朝になると流れ着くのです。
いくら取っても必ず日曜日の朝に一つ、取らなくても二つになる事なく一つは消滅し、一つが漂う。
あの物質は湾の中を縦横無尽に彷徨い続けます、見てる間は動かないけれど気がつくと遠くに流れて行ってたりします。
あそこが一番近いくらいの場所。
不思議ポイントはまだあって、決して浜辺には流れ着かないという事、波が立ち、砂浜に打ち付ける水の音は確かにある、歴とした海水浴場なのにも関わらず"彼"はこちらに来る気配が一向に無いのです。
危険物として村長が処置する訳でもなく、目視出来た冒険者は何の報告義務も無く取っていいという謎物資。
入っている物はアストルティアではいくらゴールドを積んでも買えないような、明らかな人工物が入っている事が多いから、もちろん自然発生ではないし、持ち主が故意に手に入れた物が流出しているのでしょう。毎週毎週。
海だから安易に貨物船から毎週一つ荷物が落ちて流れ着いているのかとも思ったけど、あの場所なら電車からって可能性もあるんだよね。
ワザとなのか事故なのか、あしながおじさん的ななのか。
何にしても報告も上がってないし気にも止めていない現状が不思議で不気味で閉鎖的でただならぬ状況である事は間違いないと思うよ。
本来あるべきはずの感情をこの地の誰もが持たない世界。
そんな不気味な存在を私は今週も手に取ることはないだろう。
そして、何事もなかったかのようにここでいつもの一日を終えるのでしょう。
この歪な世界の片隅でー…。