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うさうさうさうさ

ライア

[ライア]

キャラID
: FB518-495
種 族
: エルフ
性 別
: 女
職 業
: まもの使い
レベル
: 91

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ライアの冒険日誌

2015-11-13 15:29:01.0 テーマ:コロシアム

理論値バトマス VS バカマス

神僧侶:下がりなさい、神魔戦!!


彼女の眼前で。
バカマスと神僧侶を護るようにして両手を広げる神魔戦。
その先には巨大な両手剣を片手で軽々と扱うバトルマスター。


神魔戦:うるせえ、此処で敵に背を向けたら...死ぬよりも恥だ。いいかバカマス、そいつを絶対に護れよ...何があってもだ。


最後に少し振り返った神魔戦と、虚ろな瞳をするバカマスの視線がかち合った。
 

バカマス:神魔戦...神魔戦......!!


自身も傷だらけでありながら飛び出したバカマス。
彼女はその近いようで遠い背に手を伸ばすも、触れる寸前で神魔戦は前のめりに倒れた。


バトマス:前から斬られたのに後ろではなく前に倒れるとは。死して尚、その戦う意志は死んでいない。そういう事か。まあ、弱い事に変わりはねえがな。


倒れる神魔戦を足蹴にし嘲笑うバトマスは、言い知れぬ寒気を感じ取る。
まるで、背中に舌が這ったような形容し難い寒気を。


バカマス:逃げて...神僧侶......


神僧侶:やめなさいバカマス!! 今回ばかりは適う相手じゃない!! 相手は理論値バトマスなのよ!!


バカマス:逃げて...お願いだから......


神僧侶:嫌よ、貴方を見殺しにするつもりは無いわ。いいから一緒に逃げるのよ!!


神僧侶は自身に背を向けて立つバカマスの腕を掴んだ。


だけれどその手はすぐに手放された。


神僧侶:バカマス...貴方...


理由は簡単、振り返ったバカマスの頬を伝う涙を目にしたから。
    

バカマス:必ず護るから...約束したんだ......だから......


心を強く締め付けられる感覚に陥った神僧侶。
この状況で一番辛いのは彼女だった。

勝てる相手では無い敵を前にして、仲間を一人置いて逃げるのだから。
ましてや聖職者である神僧侶にとって、これ程辛い事は無かった。

  
だからこそバカマスは紡ぐ。


『ごめんね』


と。


バトマス:ボロボロの身体じゃ1分ももたねえぞ。


バトマスの天下無双!!


バカマスは武器で攻撃を弾き返した!!
バカマスは武器で攻撃を弾き返した!!
バカマスは武器で攻撃を弾き返した!!
バカマスは武器で攻撃を弾き返した!!
バカマスは武器で攻撃を弾き返した!!
バカマスは武器で攻撃を弾き返した!!


バカマス:力じゃ無いんだよ。素早さ54の靴、会心5.1の腕、攻撃錬金27の刀...どれも違う。


バトマス:俺の理論値装備に嫉妬でもしたか、雑魚が!!


バトマスの全身全霊斬り!!


バカマスは武器で攻撃を弾き返した!!


バカマス:背負っているモノの重さが違うの。個々が強くたって意味なんて無い、個々が頑張る事に意味が有る。空を流れる雲は空無しじゃ何も出来ない、空は流れる雲が無ければ自身を美しく魅せられない。物事の事象とはそういうもの。


バカマス:べらべら五月蝿え奴だ。此処では強い奴が勝つ。それだけだろうが!!


バトマスの攻撃!!

バカマスは武器で攻撃を弾き返した!!


バカマス:そうね、なら貴方は二つ後悔しなさい。私に剣術で勝負を挑んだ事と、貴方と私達との圧倒的なまでの経験の差と。


バトマス:なに血迷った事言ってやがる!!  少し凌いだくらいで図に乗るなよバカマスが!!


バトマスのフリーズブレード!!


Miss!! バカマスにダメージを与えられない!!


バカマス:愚かね、フリーズブレードはこう使うの。


バカマスのフリーズブレード!!


バトマスに167のダメージ!!
バトマスは凍り付いた!!


数倍以上の凍結エリアを持つバカマスのフリーズブレードは、バトマスを凍り付かせるのには十分過ぎる威力だった。


バカマス:さようなら...信念を持たない弱きバトマス。


バトマス:待て...待ってくれ...!!


バカマスは刀を振り上げる。
だが、その動作が成される事は無かった。
前のめりに倒れるバカマス。


彼女が地と衝突する前に、戻って来た神僧侶が受け止めたのだ。


バカマス:俺の...負けだ......


意志を削がれたバカマスはその場でへたり込んだ。


神僧侶:よくやったわ、バカマス...貴方の...勝ちよ...


自身の腕の中で満足げな顔で意識を失うバカマス。
そんな彼女の頬に触れながら、優しげな笑みで涙を零す神僧侶。
その涙は止まる事を知らぬかの様に流れ続ける。


そんな中、バカマスを伝って地に堕ちた涙の一粒に、広大な空の景色が映る。
その綺麗な空には幾つもの雲が流れており、それは互いが互いを支えている、そんな光景を比喩する様で。



































勝者.バカマスチーム
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