パンツマスクの冒険日誌

前回までのあらすじ


(語り：ラベッサ)

幼い頃に赤いマントの集団に両親を殺された美少女ラベッサは


復讐に燃える鬼になるため、独学で剣の修行に励むことになる


しかし、時が経つにつれ独学ではどうしても限界があることに


悩み始めていた……


そんな時だった、いつものように剣の修行のためフィールドを歩いていると


突如ギガンテスの集団に襲われたのだ


デカイ棍棒を降り下ろされ、ラベッサは死を覚悟したその瞬間


ギガンテスはバタンとその場に倒れこんだのだった


一瞬なにが起きたのか分からなかったラベッサだったが


目の前に剣を携えた一人のドワーフの姿があり、瞬時に事態を飲み込んだ


すぐさまラベッサは弟子入りを志願し厳しくも楽しい修行の日々が始まったのだった






そんな充実した修行の日々に突然悲劇がやってきた…


師匠が血だらけになってラベッサの前に現れたのだ！


ラベッサはうろたえどうすることも出来なかった…


だが師匠はそんなラベッサの姿を見てニコリと笑い不安を払拭させた後に


こう語り始めた


「ラベッサよｺﾞﾌｯ…遂に赤いマントの集団のアジトを突き止めたぞ…ﾊｧﾊｧ


    奴等はアジトはリャナ荒涼地帯の灯台だ…ｶﾞﾊｯｸﾞﾌｯ


   今のお前の実力なら奴等に勝つことも出来るだろう…ﾊｧﾊｧ


     いまこそ…両親の仇を……討つの…だ……ﾊﾞﾀ…」


そう言うと師匠は静かに息を引き取った


両親だけでなく師匠までもが赤いマントの集団に殺され


ラベッサの目に火が灯る…！















連続ラベッサ小説  最終話「決意」

               




師匠…ドレアムが倒せません！


もう、私どうしたらいいのかわかりません…


師匠「……」


え？し…師匠の声が聞こえる…


師匠(ラベッサの心の声)「ラベッサよ、ぬしは十分がんばったではないか


    もう、ワシの為に復讐に燃えることも無かろうに」


ラベッサ「しかし師匠、復讐をやめたら私はどうしたらいい？」


師匠(ラベッサの心の声)「やりたことをすればよい…復讐の為でなく己の為にな」


ラベッサ「…」


ラベッサ「オシャレがしたいです…そしてスイーツが食べたい」


師匠(ラベッサの心の声)「女の子よなぁ…往けばよかろう己の道を…」


ラベッサ「ありがとうございます…ありがとうございます！！」




かくしてラベッサは新たな決意を胸に第2の人生を歩むのであった…


                                                                                                                             ～完～