メファの冒険日誌

注意！今回は割と全編痛いポエムです。そういうのが嫌な人は読まない方が良いですよ、ほんと。 ここはいつでも薄暗く、そして何故か水が降っています。果たしてこれは神の身技なのでしょうか。それとも何か妖怪の類いによる行いなのでしょうか。 …まあ、神も悪鬼も物の気も、さしたる違いなどありはしないでしょう。その暴威に晒された時、我々にはただ平伏する事しか選択肢は無くなるという点においては、どれもこれも似たようなものです。 あちらから、私を呼ぶ声がしたような気がします。それの正体が何であれ、私には呼びかけを拒否する意味も、権利もありません。 彼らにとって、人間の愚劣さや傲慢さは理解し難いものなのでしょう。だから正そうとする。歪んだものは反対側から叩いて直すと相場が決まっています。我々の苦しみは全て、なるべくして起こった事なのかもしれません。

気味が悪いのは当たり前。誰だって自分の過ちを直視したくはないでしょう。形容し難くて当たり前。真の正しさなど、我々が理解できるはずがありません。恐ろしくて当たり前。私は、間違えるのが怖い。


それでも結局、前に進むしかありません。私は自分が硝子細工を踏み壊したことにいつまで経っても気付かないでしょうし、暗闇を我武者羅に進み続けた結果、怪物の顎の中に飛び込むようなことだってあるでしょう。
しかし、停滞は許されない。私はもがき続けなければならない。誰だってそうでしょう、人生はいつだって喪失と空虚で満ちています。灯を知ったその日から、私達には死ぬまで続く苦しみが確約されたのです。ならば、精々面白可笑しくのたうち回ってみせましょう。私は、ここにいる。