皆さん、どうもご機嫌よう。私はメファ、貴方達を啓蒙しに参りました…。…、こっ恥ずかしい前置きはやめて、早速本題に移りましょう。
ウルベア帝国とは?
約3000年前にドワチャッカ大陸に存在していた国家の名称。当時栄華を誇っていた3国の中でも最も栄えた。また、3国の内のひとつ、ガテリア皇国を攻め滅ぼした。プレイヤーが訪れることが出来る時代での皇帝は12代目皇帝のウルタ皇女。彼女の代で、帝国は滅んだ。
つまり、これから私が解説するウルベア帝国とは、「滅亡する数十年前のウルベア帝国」であるという点に留意して下さい。そして、以下は私が解説をする前に頭に入れておいて欲しい情報です。
プレイヤーが帝国を訪れる直前に、帝国と皇国との間に起きた戦争により多数の死者が出た。また、敗れた皇国の生き残りが難民となって都市に流入し、治安の悪化が見られる。
今回で理解しておいて欲しいのはこれだけです。それでは始めましょう。
都市の構造
上層:富裕層の暮らす区画。ここでは魔神機の警備も厳重である。
中層:宿や倉庫、城の入り口等の主要な施設が集まる区画。
下層:一般市民の住居がある区画。近年、難民の流入が見られる。
国としての産業
特段土地が痩せているということもないが、国そのものとしては観光業が盛ん。また、大鉱脈ではドルセリンの原料であるドルセリウム鉱がとれる。
また、地脈エネルギーによって稼働する魔神機は、この国の産業だけでなくその他の様々な所に深く携わっている。
ウルベアの食事事情
ナンのようなパンを香辛料を効かせたスープにつけたもの、餃子、オムレツ等、様々な国の料理が見られる。この時代では唯一、他大陸へ旅行をすることが可能な程の技術力を持っており、交易も相応に盛んであるとみられる。
果物はマンゴーやバナナ等の南国でとれるものが殆ど。この理由が、自国でとれるからなのか、民の好みであるからなのかは不明。(植生からは熱帯、もしくは亜熱帯であると見られるため、これらの果物は栽培可能)
また、ガテリアの民が居住している捕虜収容場でも香辛料が使われまくっているスープが作られている。ウルタ皇女によって捕虜が解放された後もそれは同じであるため、このスープはドワチャッカ大陸共通の料理であると推察される。
ウルベア帝国の繁栄と軍事力を支えた「地脈エネルギー」
大陸の深部を流れ、大地を支えるエネルギー。ドルセリンと比べ、燃費がよく空気も汚さないが、使いすぎると大地が衰弱し、砂漠化が進む。すでに帝国はこのエネルギーによる恩恵に依存しきっている。
我々の世界と照らし合わせてみると、限りある資源であり、二酸化炭素を排出するという点で、ドルセリンと石油は似ており、二酸化炭素を排出せず、より大きなエネルギーを齎すが、環境に不可逆の、甚大なダメージを与えるという点において、地脈エネルギーと原子力発電は似通っている。
以上の情報からみる、帝国が滅んだ理由
新たに皇帝となったウルタ皇女だが、国の富裕層は彼女の唱える地脈エネルギーの利用停止に反対したことだろう。それによる政権の不安定化だけではなく、難民や戦争の犠牲者への補填、宰相により不当に要職についた者が処刑された事による人材不足、戦争によって莫大な国家予算を使用したことによるツケ。これらの問題を彼女一人の代で片付けるのは無理があるだろう。これらの事態を引き起こしたのはほぼほぼ宰相グルヤンラシュであり、彼女や先代皇帝のジャ・クバの責では無い。しかし、帝国そのものは滅んでしまったが、ドワチャッカ大陸には現在、辛うじて緑が残っている。これは賞賛されて然るべきなのではないだろうか。
はい、今回はウルベア帝国についての情報をまとめたレポートでした。近日中に、帝国を支えた魔神機について解説する日誌を書いていきたいと思うので、よかったらそちらもご覧下さい。ではまた。

3000年前のウルベア帝国の光景。国民らは皆、直前まで自分達の住む国が滅ぶなど想像もしなかっただろう。