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ガチムチを断ち切る者

メファ

[メファ]

キャラID
: LE976-213
種 族
: 人間
性 別
: 女
職 業
: 魔剣士
レベル
: 136

ライブカメラ画像

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メファの冒険日誌

2022-03-22 00:54:11.0 2022-03-22 00:58:56.0テーマ:その他

アにまつわる話 その7

裂帛の気合いを込め、ヴーがバスタードソードによる剣戟を放つ。一拍遅れてルーの『雷撃の鞭』による援護射撃、爆裂グルーによる自爆特攻が続く。
 …しかし、高位アンデットの渾身の斬撃はちっぽけなロングソードに防がれ、雷の魔法は黒い炎の魔法に相殺され、別々の方向から接近を試みたグルー達はナイフの形に形成された黒炎によって全て破壊された。
「随分と貧弱なアンデットですね、もっと強い個体は作らないんですか?」

 自分達の攻撃を軽くいなしながら、余裕を隠す様子も無い敵に対して、彼らはより焦りを深めた。

「クソッ、こいつこんな小柄なクセに筋力がヤバい、どんだけ打ち込んでも弾かれやがる!」
「アー、生半可なアンデットを出すよりもヴーへの強化を優先して!このままだと押し切られる!」

 ルーの言葉に了解の意を示しながら、アは必死に魔法を行使し続ける。既に屠られた眷属の制御に回されていた意識を強化魔法と回復魔法に回し、この場で唯一、ある程度相手と戦える人物…ヴーにいくつもの強化を重ねる。
 
「『炎属性防護』『刀剣鋭利化』『敏捷』…ぷはあっ!……か、かけ終わったよ、ヴー…」

 この短時間に連続して魔法を使い続けたアは、酷い魔力性の頭痛に見舞われながらもなんとか支援魔法をかけ終わる。その合図を発した直後、ヴーはメファに切りかかった。
 
「ハアッ!!」「フッ…!」
 大剣による大上段からの一撃とロングソードによる袈裟切りが交差し、鍔迫り合いの構図となる。僅かな硬直の隙を狙い放たれたルーの『豪火球』は空いた右手から発せられた黒炎にかき消されるが、片手となり剣圧の落ちた相手をヴーが強引に剣を薙ぎ払うことで吹き飛ばした。
 そのまま距離を詰めて数合打ち合い、追撃を加えようとした所でメファは大きく飛び退き、その対応を見たヴーは確信する。

(間違い無い、最大限の強化をかけられた俺なら、単純な膂力ではこいつを上回っている!このままアやルーへ攻撃を向けることに警戒し、慎重に攻め続ければ…いける!)

 元々、アンデットは疲労とは無縁の存在だ。呼吸もしていないのだから息切れなど存在せず、その気になれば肉体が限界を迎えるまでの間、延々と剣を振るうことも可能なのである。
(そして、このメファって奴は恐らく生身の人間、打ち合い続ければ当然疲弊し、剣圧も弱まり、それによる精神的動揺も生まれる。俺達はこの状況を長びかせれば自然と勝てるんだ。…つまり、逆に考えるなら、俺達に負け筋が存在するとするなら相手の奥の手だ。警戒しつつこのまま攻め続ける!)

 そう判断したヴーは力強く、だが大きな隙を晒さないよう気を付けつつ剣戟を放った。
 …しかし。

「…随分とぬるい立ち回りですけど…これが全力ってことでいいんですか?……なら」

 瞬間、ヴーの頭部…兜の左面部に強烈な蹴撃が叩き込まれた。突然のことに彼らが反応する間もなく、そのままひしゃげた兜の隙間にメファの腕が突き込まれる。…そして。
 爆音と共に、兜の中で黒い爆炎が吹き荒れた。それも一度ではなく何度も。位置的に大剣での攻撃が有効に働かないと悟ったヴーは剣を放り捨て引き剥がしにかかるが、異様な筋力でしがみ付く相手は微動だにしない。そのまま何度も黒炎が炸裂する。
「ぐ、う、おおおおッ!!!」
 もはやなりふり構うことなく頭上の少女を殴りつける。骨が軋み、へし折れる音が確かに聞こえる。しかし彼女は微動だにしない。後方からヴーを巻き込む形で放たれた範囲魔法を受け、体中を感電させながらも、彼女による黒炎はヴーの頭部の中を焼き続け…

「まずは一匹目~…後は楽そうですけどね」
「早く逃げて!ちょっとでも私が…」
 ルーがその言葉を言い終わる前に、ルーの頭上へ瞬時に現れた少女がその体を両断する。瞬く間に偽りの生命を全損させられたアンデットが、体の左右別々の方向へと倒れた。

「な、…え…あ……」
 一瞬の間に行われた蹂躙劇を前に言葉を失いながらも、アの頭にあったのは激しい怒りだった。
 数年間共に過ごした家族のような存在を奪った相手への激しい憎悪。そんなアの思いなど気にも留めないように、メファは独り言を呟く。

「全く、ここまで強化しておいてこの程度の強さでしかないのは少々期待外れだったかも…いや、素材が悪くて高品質なアンデットが作成できなかった、という可能性も考慮しないとね、そうそう強度9や10に耐えられる死体なんて転がってないだろうし…」

 アは懐に仕舞っていた短剣を取り出し、声にならない叫びを上げながら踊りかかった。ただ憎い相手の減らず口を、一刻も早く黙らせたかった。
 直後、腹部に強烈な痛みが奔り……吹き飛ばされ、地面を転がった。腹からだくだくと溢れる自分の血と臓物を眺めながら、彼女は気を失った。
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