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ガチムチを断ち切る者

メファ

[メファ]

キャラID
: LE976-213
種 族
: 人間
性 別
: 女
職 業
: 魔剣士
レベル
: 136

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メファの冒険日誌

2022-10-13 23:37:45.0 テーマ:その他

ドラクエ10のストーリーの話 その3(改変注意)

風の町アズランの朝は早い。
町全体を流れる風によって空は毎日のように晴れ、燦然と輝く太陽は分け隔てなく人々へ光を投げかける。
しかし、今日はそんないつも通りの町の光景の中に、ひとつ異様なものがあった。

往来を曇りきった表情で歩く「死に装束の」少女…そう、手持ちの金がないせいで宿に泊まれず、食事も取れなかったフィーネその人である。


「エルドナのばかやろ~………なにが「私の使命は終わりました、あとはあなたに世界の命運がかかっています」だ……私の食事代くらい用意しといてよ…それかまともな着替えをさあ…」

先程、どうにか資金を確保しようと飲食店や武具屋で仕事の交渉をし、「土まみれで死に装束という異様な風体」を理由に断られた彼女は、もはや考えが少し浅かった神を罵倒することと、空きっ腹を鳴らすことくらいしかやることがなかった。


あてもなく辺りをうろつき、物乞いを視野に入れ始めたフィーネだったが…ふと自らを凝視する少女~歳は10代前くらいだろうか?~が映る。黄緑色の髪と赤い大きなリボンが特徴的な少女は、その外見に似つかわしくない鬼気迫る顔でこちらを見ている。


(…え、なんだろ、私何かしたかな…?いや、明らかにおかしな格好をしてるのはそうなんだけどさ…)

そうフィーネが思案している間に、少女は一直線に向かってくる。
先程と変わらぬ鬼気迫る顔のままで。

若干の焦りを覚えるフィーネのもとにあっという間にたどり着いた少女は、睨みつけ続けていた相手の腕を掴み、こう言い放った。


「…なんで姉様が、生きてるんですか?」

「……………え?」


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